女帝 [エンペラー]
原題:Ye yan / THE BANQUET
第31回香港国際映画祭「第1回アジアン・フィルム・アワード」最優秀美術指導賞
2006/中国・香港/メディア アジア、ファーイーブラザーズ/131分/ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ powered by ヒューマックスシネマ
2009年06月26日よりDVDリリース 2007年12月07日よりDVDリリース 2007年6月2日より有楽座他全国東宝洋画系にてロードショー
© 2006 Media Asia Films (BVI) Ltd. Huayi Brothers Film Investment Co., Ltd. All Rights Reserved.
公開初日 2007/06/02
配給会社名 0025
解説
国境を越えて、時代を超えて、人類が繰り返し惑溺してきたドラマ──復讐劇。現実世界で叶えてはならないカタルシスを観る者に与えてくれる、大人のための背徳の物語だ。なかでも、信じた愛を奪われた女たちが果たす復讐は、壮絶であればあるほど美しい。そして2007年、絢爛豪華な中国の宮廷を舞台に、純粋な愛と艶かしい欲望が交錯する復讐劇の最新作『女帝[エンペラー]』が、遂に日本に登場する。強く気高い“復讐の華”を演じるのは、スティーヴン・スピルバーグ製作の『SAYURI』で世界中を魅了したアジアのトップ女優、チャン・ツィイーだ。
どんなに高価な宝石も色褪せるほど美しく、その気になれば国を動かせるほどの知力と権力を持つ女が、世界で一番憎い男の前にひざまずかねばならなかった。そして100日の間、昼も夜も、彼女はひたすら待ち続けた。男に復讐を遂げる悦びの瞬間を……。
美貌、色香、情熱、野望──すべてにおいて突出した王妃ワンを演じるチャン・ツィイーの、女優としてと言うよりもはや、一人の女性としての成長振りは、本作の最大の見どころの一つ。兄を殺してすべてを奪おうとする新帝リーを演じるのは、中国を代表する名優、『さらば、わが愛/覇王別姫』、『活きる』のグォ・ヨウ。王妃への不らちな欲望が、やがて切ないまでの愛に変わっていくさまを演じきった。権力を遠ざけ、芸術に生きようとしていた皇太子ウールアンには、端正な容姿で人気の高い香港の若手スター『美少年の恋』のダニエル・ウー。大臣の娘で皇太子のいいなづけ、純粋で無邪気なチンニーには、中国で今最も期待されている若手女優『ウィンター・ソング』のジョウ・シュン。
監督は、チャン・イーモウ、チェン・カイコーと並ぶ中国3大監督の一人、フォン・シャオガン。シェイクスピアの「ハムレット」をベースにした物語を、大胆かつ繊細に古代中国に融合させた美術監督・衣装デザイナーは『グリーン・デスティニー』でアカデミー賞を受賞したティム・イップ。同作で同じくオスカーを獲得したタン・ドゥンが音楽を担当。東洋と西洋、古典と現代を融合した独自の音色で、作品に深みを与える。また、アクション監督を『キル・ビル』、『マトリックス』シリーズのユエン・ウーピンが担当している。
ストーリー
時は、古代中国の五代十国時代。皇帝の弟リーが、兄を殺して王位を奪い、さらに皇太子をも抹殺しようとしていた。王妃ワンは、密かに想いを寄せていた義理の息子である皇太子を守るため、新帝リーとの結婚に同意する。彼に抱かれながら、魂は復讐の神に捧げる王妃。彼女への欲望に溺れながら、皇太子暗殺を企てる新帝。争いを憎みながら、父の仇を討つ決意をする皇太子。
遂に、時は満ちた。その夜、国を挙げての盛大な宴が開かれ、一つの盃に毒が盛られる。果たして盃は誰の手に──?
スタッフ
監督:フォン・シャオガン
美術監督:ティム・イップ
アクション監督:ユエン・ウーピン
キャスト
チャン・ツィイー
ジョウ・シュン
ダニエル・ウー
グォ・ヨウ
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