原題:如果愛/Perhaps Love

この秋、あなたに贈る、 切なくも美しい“たったひとつの愛”

第62回ベネチア国際映画祭クロージング作品

2005年/香港/カラー/1時間49分/6巻/2970m/ビスタサイズ/ドルビーSRD/字幕翻訳:水野衛子 提供:角川ヘラルド映画、東宝/ノベライズ:角川書店/サントラ:東芝EMI/ 配給:角川ヘラルド映画

2007年04月20日よりDVDリリース 2006年11月11日(土) [有楽町スバル座]ほか全国ロードショー

(c)2005 Morgan & Chan Films Limited and Art Limited. All Rights Reserved.

公開初日 2006/11/11

配給会社名 0058

解説


かつて愛を育んだ男と女。
香港の人気俳優と中国のトップ女優になった2人は
10年ぶりに再会し、ミュージカル映画で共演する。
それは、失われた愛が、再び甦るかのようなラブ・ストーリーだった…。

 映画監督を夢見る青年と、女優を夢見る女性が北京で出会い、貧しいながらも励ましあって夢に向かって歩いた。その愛が唐突に壊れてから10年。男は香港で俳優として成功、女もまた大陸で女優として名声を勝ち得ていた。そんな2人が映画で共演することに。かつての日々を再現するようなラブ・ストーリーを演じるうちに、劇中の話と過去の記憶がまざりあい、2人の心は大きく揺れ動いていく……。
 ラブ・ストーリーの名手、ピーター・チャン監督が名作『ラヴソング』からほぼ10年ぶりに中華圏のスター俳優を起用して作り上げた待望の長編、それが本作だ。幼くも喜びに満ちた愛の日々と、10年後の現在とが、交互に語られていく。過去は忘れたようにクールを装う女と、愛の大きさに今なお心乱される男。2人が共演する映画の撮影シーンも加わって、スケール大きく、時に華々しく、時に哀切に、普遍的な愛の真実が描き出されていく。はたして、2人の心は再び愛でつながれるのだろうか。

アジアが誇るスター、金城武が到達した新境地
 1995年に香港映画『恋する惑星』で金城武が一躍脚光を浴びてから、すでに10年以上の歳月が流れた。この10年、彼は台湾、香港、日本、ニューヨーク、そして中国大陸を舞台に、一歩一歩マイペースで自分らしく歩んできた。ある時はアクション、ある時はコメディ、またある時はオフビートなインディーズ作品、そして甘いラブ・ストーリーに時代劇アクションと、驚くほど多彩な作品に出演してきた。そうした経験を積むうちに、甘いマスクのアイドル的存在から、今や巨匠たちがこぞって起用したがる俳優へと変貌。その彼の、現時点での最高峰が、ピーター・チャン監督と初めて組んだ本作である。10年間も愛を抱き続けた男のせつなさ、嫉妬、めめしさを、彼ほど美しく演じられる俳優は他にいない。彼自身も「これほど入れ込んだラブ・ストーリーはなかった」と断言するほど。30代になった彼がこれから円熟の時代を迎えることを確信させた作品としても、本作は特別な輝きを放ちつづけるだろう。

ストーリー







それは、初めから実らないとわかっていた愛だったのかもしれない。
映画監督を目指す見東(金城武)と女優を夢見る孫納(ジョウ・シュン)が出逢った愛は、そんな無垢で純真で壊れやすい愛だった。
冬の北京。雪の降る朝、別れは突然訪れる。孫納は、夢を叶えるために愛を捨てた。
見東にとっては、永遠に冬が続くかのように、その時から世界は止まってしまった。

それから10年────。
映画俳優になった見東と女優の夢を実現した孫納は、上海で運命の再会を果たす。彼らはミュージカル映画で共演し、10年前の愛を辿るかのようにラブ・ストーリーをうたい上げる。
失われた”たったひとつの愛”は、切なくもスクリーンの中でのみ叶えられ、永遠に刻まれることになる。10年間、ただひたすらに孫納を想い続けた見東の愛は、映画の物語と平行して、彼女の心を大きく揺り動かしていく。
二人の本当の想いは、どこに辿りつくのだろうか…。

スタッフ

監督:ピーター・チャン
撮影:クリストファー・ドイル、ピーター・パウ

キャスト

金城武
ジョウ・シュン
ジャッキー・チュン
チ・ジニ

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