2007年/日本/カラー/120分 配給:ビターズ・エンド

2007年11月21日よりDVDリリース 2007年4月21日、シネマライズほかにて全国ロードショー

©2007「神童」製作委員会

公開初日 2007/04/21

配給会社名 0071

解説


心のとびらを開けたら、そこには眩しい音があった。
ひとりでピアノと向き合ってきた孤高の天才少女・うたが、
落ちこぼれの音大受験生・ワオと出会い、
音楽の真のよろこび、人とのつながりのあたたかさに目覚めていく姿を描く、
魂をふるわせる珠玉の一編。
人と人とが響き合う、日本初の本格クラシック映画が誕生!

ピアノの前に並んで過ごす、かけがえのない時間。
恋人でもない、兄妹でもない、ぎこちなくて愛おしい関係。
“神童”として大人の期待を背負いながらも、その才能をもてあましている13歳のピアニスト・うた。球技は禁止、いつも手袋を着用というきゅうくつな日常に反抗し、最近はレッスンもさぼりがち。さらに父の不在や母との葛藤が胸に大きくのしかかり、ビアノが好きかとうかすらわからなくなってきた。そんなある日、音楽大学を目指す育年・ワオに出会う。それまでひとりの世界に生きてきたうたはワオとさまざまな音を共有する中で、新しい感情を経験し始める。そして一時的に聴覚を失うという試練に見舞われながらも、他者と音を奏でるよろこびを知り、やがて音楽そのものである白分自身を受け人れていく……。
空前のクラシック・ブームの中、最高にみずみずしいキャストが最高に美しい音と融合する、珠玉の映画が生まれました。

14歳の大女優・成海璃子の清々しい演技。
今最も注目を集める松山ケンイチの、心くすぐる朴訥ぶり。
主人公うたに扮するのは、ドラマ「瑠璃の島」や「1リットルの涙」などで圧倒的な存在感を放ち、”神童”と称された成海璃子。本作では音楽と一体化していく天才ピアニスト役を清洌に演じ切り、堂々の映画初主演を果たしました。彼女自身も幼少時からビアノを習っており、その流れるような鍵盤さばきは必見です。ワオ役には、『男たちの大和YAMATO』『デスノート』と快進撃を続け、07年は『蒼き狼 地果て海尽きるまで』『椿三十郎』などでさらなる大ブレイクが期待されている松山ケンイチ。本作では無骨さと繊細さを併せ持っキャラクターを魅力たっぷりに演じ、卓抜した演技力を見せつけています。
その他のキャストには、ワオに恋心を寄せる声楽科の学生役に『スウィングガールズ』の貫地谷しほり、彼らを取り巻く大人たちには、柄本明、吉田日出子、手塚理美、甲本雅裕、串田和美、西島秀俊といった日本映画・演劇界屈指の実力派が結集しました。

スクリーンいっぱいに広がるクラシックの魅力。
ジャンルを越えた才能の幸せな出会い。
日本初の本格クラシック映画にふさわしく、国際舞台で活躍するクラシック界の新鋭たちが参加しているのも本作の見どころ、聴きどころのひとつ。マリア・カナルス国際音楽コンクール第1位ほか数多くの人賞歴を誇る三浦友理枝や、05年の日本ショパン協会主催・ショパンコンクール第1位の清塚信也が映画初出演し、超一級の演奏を披露します。
さらに、わずか5歳でウィーン国立音楽大学予備科に入学した94年生まれの世界の”神童”和久井冬麦が、全編にピュアな音を響かせます。そして圧巻のクライマックス、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番の演奏シーンでは、竹本泰蔵が指揮するオーケストラが登場。うたのビアノとダイナミックな掛け合いを繰り広げます。そのほかべ一トーヴェンの「熱情」やメンデルスゾーンの「春の歌」といったクラシックの名曲の数々が色鮮やかにストーリーを奏でる一方で、チボ・マットとしても知られるハトリ・ミホが手掛けたファンタジックな劇伴や、クラムボンのミトが書き下ろした愛あふれるテーマ曲が、主人公たちの心情に寄り添います。

クラシック漫画の金字塔に、俊英スタッフが挑む。
繊細な演出が生み出すさわやかな感動。
原作はさそうあきらの傑作漫画『神童』。98年の発売以来、漫画ファンのみならずクラシック・ファンからも熱烈な支持を集めているロングセラーです。
監督は『帰郷』で人と人との確かなつながりをやさしく誠実に描き、国内外で高く評価された俊英・萩生田宏治。脚本に『リンダ リンダ リンダ』の向井康介を迎え、ともに丹念なリサーチを重ねてクラシックの空気を取り込みながら、思春期のもとかしくもかけがえのない時間を丁寧に紡ぎ出しました。
流麗なカメラワークは『リンダ リンダ リンダ』の池内義浩によるもの。美術は『CASSHERN』の林田裕至。敷居の高いイメージで括られがちなクラシック音楽の世界を、日常生活の中に溶けこませ、より身近で親しみやすいものに仕立て上げています。

ストーリー



ピアノの前に並んで過ごす、かけがえのない時間。
恋人でもない、兄妹でもない、ぎこちなくて愛おしい関係。
“神童”として大人の期待を背負いながらも、その才能をもてあましている13歳のピアニスト・うた。球技は禁止、いつも手袋を着用というきゅうくつな日常に反抗し、最近はレッスンもさぼりがち。さらに父の不在や母との葛藤が胸に大きくのしかかり、ビアノが好きかとうかすらわからなくなってきた。そんなある日、音楽大学を目指す育年・ワオに出会う。それまでひとりの世界に生きてきたうたはワオとさまざまな音を共有する中で、新しい感情を経験し始める。そして一時的に聴覚を失うという試練に見舞われながらも、他者と音を奏でるよろこびを知り、やがて音楽そのものである白分自身を受け人れていく……。
空前のクラシック・ブームの中、最高にみずみずしいキャストが最高に美しい音と融合する、珠玉の映画が生まれました。

スタッフ

監督:萩生田宏治(『帰郷』) 
脚本:向井康介(『リンダ リンダ リンダ』) 
原作:さそうあきら「神童」(双葉社刊)  
音楽:ハトリ・ミホ  
オリジナル・ピアノ曲:ミト(クラムボン) 
製作:『神童』製作委員会  
製作プロダクション:ピクニック、ビターズ・エンド
配給:ビターズ・エンド

キャスト

成海璃子
松山ケンイチ
手塚理美
甲本雅裕 
串田和美
浅野和之
キムラ緑子
貫地谷しほり 
西島秀俊
吉田日出子
柄本明  

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