幸福のスイッチ
2006年/日本/カラー/ヴィスタサイズ/105分/ 配給:東京テアトル
2007年4/月4日よりDVDリリース 2006年10月7日(土)より和歌山で先行上映。 2006年10月中旬、テアトル新宿ほかで公開予定。
(c)2006「幸福のスイッチ」製作委員会
公開初日 2006/10/14
配給会社名 0049
解説
豪華キャストで贈る、心にポッとあかりが灯るような優しくて温かい家族〈愛〉映画!
“お客様第一!”で儲けは二の次の電器屋の父と、そんな生き方が理解できなくて反発する娘。和歌山県田辺市を舞台に、ガンコ親父と三人姉妹の家族の絆を明るく優しく、そして、じんわり温かく描き出す日本映画が誕生した。
東京のデザイン会社に勤める新人イラストレーターの怜は、田舎の電器屋で儲けにもならない仕事ばかりを引き受ける父・誠一郎に反発して上京。しかし、自分が思い描いていた仕事はなかなかできず、ついには上司と衝突して会社をやめてしまう。
そんな最悪な状況の中、急きょ帰省することになった怜は、家業を手伝うはめに。怜の不機嫌は募る一方。おまけに、過去の父の浮気疑惑までも再燃!
だが、慣れない家業を手伝ううちに父の仕事ぶりや人柄が地元の人に深く愛されていることを知り、父の愛情の深さや家族の絆のありがたさ、働くことの喜びを発見していく……。
ガンコ親父と対抗する次女・怜を演じるのは上野樹里。『スウィングガールズ』で人気沸騰、今年公開作が目白押しの若手実力派女優だ。家族や周囲の人々と触れ合うことで屈折した心がほどけていく”不機嫌な女の子”を繊細かつエネルギッシュに演じ、その高い演技力を存分に見せつけている。
そのガンコ親父こと仕事中毒人間の父親・誠一郎を演じるのは、なんといっても強烈な存在感を放っている沢田研二。親身な仕事ぶりで地元の人々に深く愛され、ぶっきらぼうな態度に娘への愛情をにじませる愛すべき親父を熱演!
この”ジュリー&樹里”の不器用な父娘の関係には、思わず笑ってホロリとしてしまうはず。また、母親代わりの長女の瞳を、本上まなみが持ち前のほんわかとした柔らかい雰囲気をたたえながら、そして機械いじりが好きで天真欄漫な三女の香を、オーディションで選ばれた中村静香がはつらつと演じている。
監督・脚本は、インディーズ映画祭で数々の賞に輝き、TVなどで多くの短編作品を手がけてきた新人の安田真奈。構想10年。家電メーカーで働いていたOL時代の経験をもとに、退職後3年かけて綿密な取材を繰り返し、電器屋で実際働くなどして、ようやくこの心温まる物語の映画化を実現した。
時にジーンとさせ、時に吹き出してしまうようなリアルなセリフの数々。
子を思う親の気持ちや親に反発してしまう子供心を見事な演出で紡ぎだしていく。
ささやかだけど、家族にとっては重大な出来事の数々を女性監督ならではの細やかな視点で描き、共感せずにはいられない。
みかんのオレンジ色が目にまぶしい、どこか懐かしくのどかな風景に彩られた、ちょっとうざったいけど心地いい家族愛の物語。それが、古き良き時代を思い出させて幸せな気持ちで包んでくれる。まるで、薄闇にポッとあかりが灯るように。
ストーリー
「入社一年で、自主退職。優しい彼氏に、悪態。そんなアタシに、世の中は優しくない」
21歳の稲田怜(上野樹里)は、東京のデザイン会社の新人イラストレーター。田舎の電器屋で、儲けにもならない仕事ばかりを引き受ける父・誠一郎(沢田研二)に反発して都会に出てきた。しかし、現実はキビしく、なかなか自分が思い描いていた仕事はできない。
ある日、営業マンの澄川(田中要次)から描いたイラストにダメだしされた怜は、突如「辞めます!」と言って会社を飛び出してしまう。追いかけてきた同僚で恋人の耕太(笠原秀幸)のなだめも振り切って、自己嫌悪に陥る怜。そんな最悪な状況の中、高校生の妹・香(中村静香)から手紙と新幹線のチケットが届く。そこには、亡き母に代わって実家を手伝う姉の瞳(本上まなみ)が絶対安静で入院したと書かれていた。怜は大至急、実家のある和歌山県田辺市に帰省。が、実は入院したのは脚を骨折した誠一郎だった。疎遠になっている父親が骨折したくらいじゃ怜が帰って来ないとにらんだ香は、嘘の手紙を送ったのだ。その誠一郎は、ベッドの上で大声で客にアフターケアの電話をかけまくっている。
客への相変わらずの愛想のよさと仕事の虫ぶりにあきれる怜。そして、妊娠中の瞳から店の手伝いを頼まれた怜は、生活費をカンパするという申し出につられ渋々承知するのだが・・・。
スタッフ
原案・監督・脚本:安田真奈
プロデューサー:伴野智(東北新社)
撮影:中村夏葉
美術:古谷美樹
照明:平良昌才
編集:藤沢和貴
音楽:原夕輝
製作:東北新社、東京テアトル
配給:東京テアトル
キャスト
上野樹里
本上まなみ
沢田研二
中村静香
林剛史
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