2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭正式出品作品

2005年/日本/カラー/83分/スタンダードサイズ/DVカム/ステレオ 英語字幕付き(with English Subtitles ) (R-18) 配給:イメージリングス

2007年08月03日よりDVDリリース 2006年6月3日〜23日、シネマアートン下北沢にてレイトショー

(C)2005ハマジム

公開初日 2006/06/03

公開終了日 2006/06/23

配給会社名 0428

解説


『あんにょんキムチ』で鮮烈なデビューを飾った俊英、松江哲明が描く待望の“等身大”在日ドキュメント第2弾!
カメラの前で身も心も裸になった男と女のセキララな本音が激しく胸を打つ。〈山形国際ドキュメンタリー映画祭〉を興奮の渦に巻き込んだ、かつてない“過激な招待作品”がついに劇場公開!

★1…アダルト作品の上映に問い合わせが殺到

 「世界でもっとも有名な日本の映画祭」とまで評される〈山形国際ドキュメンタリー映画祭〉。第9回目にあたる昨年の映画祭において組まれた特集上映「日本に生きるということ」のなかに、松江哲明監督『韓朝中在日ドキュメント セキ★ララ(上映時タイトル:『Identity』)』はあった。当初発表されたプログラムでは10月12日、夜9時から香澄町のフォーラム4(キャパシティ98名)での上映予定。ところが、映画祭始まって以来となるアダルト作品の上映とあって、事務局には問い合わせが殺到。フォーラム4では観客を収容し切れず、急きょ、会場を大ホールのフォーラム5(キャパシティ200名)に変更して上映が行われた。18禁のアダルト作品が国際的な映画祭で上映されることも事件なら、ドキュメンタリー映画の上映に入場者が殺到して、会場が大ホールに変更になることも、まさに事件と言える。

★2…AV女優、AV男優として生きる“在日”の人々

 監督の松江哲明は、日本映画学校の卒業制作である『あんにょんキムチ』(99)が劇場公開され、一躍、世界的な注目を浴びた1977年生まれのドキュメンタリー映像作家。『あんにょんキムチ』は子供の頃に無理矢理キムチを食べさせられたせいで「キムチ嫌い」になってしまった在日韓国人三世の松江が、亡き祖父の言葉をキッカケにアイデンティティ探しの旅に出るセルフ・ドキュメンタリーだったが、今回の『セキ★ララ』は、撮る側のポジションに徹することで、AV女優、AV男優として生きる「在日」の人々の、身も心も裸になった姿を直裁に捉えている。2つのパートから成っており、第一部は、在日韓国人三世のAV女優・相川ひろみ(金 紅華)が少女時代を過ごした広島県尾道市へ向かう旅を追った〈ロードムービー編〉。第二部は、中国からの留学生・杏奈と在日朝鮮人二世の人気AV男優・花岡じった(柳 光石)の異色カップルを 追った〈1日デート編〉である。

ストーリー




 在日韓国人である自分の家族の歴史を綴った『あんにょんキムチ』でデビューした若きドキュメンタリー映画作家・松江哲明は、AV界の奇才・カンパニー松尾が率いるメーカー、ハマジムでアダルトビデオを監督することになった。デビュー作以来「在日」をテーマに作品を撮るのを避けてきた哲明であったが、AV業界にもユニークな在日の人々がいることに注目。今回、久しぶりに自分自身のアイデンティティの問題と向かい合おうと考えた……。

スタッフ

監督:松江哲明
音楽:藤野智香、川野建
撮影:松江哲明、村上賢司
制作進行:近藤龍人
8mm・写真撮影:村上賢司
プロデューサー:カンパニー松尾
製作:ハマジム(原題『Identity』)
配給・宣伝:イメージリングス
宣伝協力:SPOTTED PRODUCTIONS

キャスト

花岡じった
相川ひろみ
杏奈
松江哲明

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