原題:アンニョン,兄ちゃん/little brother

悪ガキの小さな弟がもたらした、大きな“奇跡” 感動の実話!

ニュー・モントリオール国際映画祭2005主演男優賞受賞 韓国・大鐘賞主演男優賞候補

2005年5月27日韓国公開

2005年/韓国/カラー/97分/ 提供:松竹、衛星劇場/配給:パンドラ

2007年06月27日よりDVDリリース 2006年7月15日よりシャンテ・シネにてロードショー

(C) MK PICTURES 2005

公開初日 2006/07/15

配給会社名 0063

解説



 本国韓国で公開されるや、多くの観客の共感を浴び、大ヒットを記録した本作だが、何といっても話題を呼んだのが、天才子役たちだ。その中でも注目は主人公・ハニを演じたパク・チビンの可愛らしさ。ヤンチャな弟が、兄の病魔と闘う姿を通して人生の大切なことに気づいていくという難しい役柄ながら、未来の大物俳優を予感させる天才的な名演技を披露。05年度大鐘賞新人男優賞にノミネートされた他、カナダで開催されたニュー・モントリオール国際映画祭主演男優賞を受賞という快挙を成し遂げた(これは、世界の映画祭で韓国人俳優が受賞した史上最年少の記録!)。まさにこの1作で、類い稀な才能を世界中に印象づけたパク・チビン少年。クリクリっとした大きな瞳と生き生きとした表情を輝かせながら、ローラーシューズでスクリーンを駆け抜けたり、韓国の人気ミュージシャン“Rain(ピ)”になり切って、クールなダンスを披露するシーンでは大人顔負けの強烈なオーラを発している。次回作の『青春漫画』では、あのクォン・サンウの少年時代を演じるというから、やはり大物だ。
 また、やんちゃな弟を戒めながら、病気と勇敢に闘ってゆく兄という役を演じるソ・テハンの名演技も感動的だ。多くの大人よりも早く人生の苦しみに見舞われながら、すべてを受け入れてゆく天使のように静かで穏やかな表情が、観客の涙を誘う。さらに、ハニと友情を結ぶ友達ウクに扮したのは、これまた天才子役チェ・ウヒョク。コメディアンを夢見る少年を演じ、本作のもう1つのドラマを感動的に盛り上げる。胸を打つ名演技に、観るものは涙を抑え切れないだろう。そんな天才子役たちのパワーを真正面から受け止める大人の俳優役陣の演技もキラリと光っている。ふたりの兄弟をときには叱りながらも優しく見守る母を演じるのは、『チルスとマンス』『嫉妬は我が力』などでその実力を発揮したペ・ジョンオク。家族思いの父には、『4人の食卓』『ビッグ・スウィンドル!』などのパク・ウォンサン。

 全編に流れる叙情豊かな音楽を手がけたのは、『シルミド』『オールド・ボーイ』を手がけ、『冬のソナタ』のピアノも担当しているイ・ジス。エンディングには、パク・チビンの可愛らしい歌声と、人気アーティスト、キム・ジャンフンのデュエットによる主題歌が流れ、楽しくて温かな余韻に浸らせてくれる。

ストーリー

  ワンパクで元気いっぱいのハニは、9歳の男の子。学校でも家庭でも怖いものなしの彼にとって、物静かな兄ハンビョルは最高のイタズラ相手だ。しかし、そんな兄が、ある日突然、病気で入院することに…。最初は病院という新しい遊び場に興奮して駆け回っていたハニだったが、次第に毎日が変化していることに気づいていく。「いつも疲れた表情のお兄ちゃん、お母さんはよく泣いているし、お父さんも冗談を言わなくなってしまった…」。いつもはからかってばかりだけど、本当は大好きなお兄ちゃん—そんな兄を思う気持ちが、ハニの心にも芽生えていった。「お兄ちゃんの病気は治らないの?ぼくにできることはないの…?」
 果たして家族の幸せを取り戻したいというハニの願いは、叶えられるのだろうか…。

 元気いっぱいのワンパク少年が、兄の闘病という思わぬ事態に直面し、家族とともに少しづつ成長していく姿を爽やかに描いた、涙と感動のトゥルーストーリー。脳腫瘍に見舞われた実の息子について書き綴ったキム・ヘジョンの手記「悲しみから希望へ」をもとに、彼女の妹で『カル』『接続—ザ・コンタクト—』などの脚本家キム・ウンジョンがシナリオに執筆。それを、数々の短編で多くの映画賞を受賞してきた新鋭イム・テヒョンが、長編映画第1作として監督した。人生に降りかかる大きな試練、それに立ち向かう勇気とやがて見えてくる希望……本作は、誰にでも、どこの家族にも起こりうる出来事を、9歳の少年の目を通して描いてゆく。わんぱく盛りの少年のパワー、ひたむきに兄を思う気持ち、溢れるような家族愛、少年を取り巻く大人たちも少年とともに成長していく姿、少年同士の友情の絆など、笑いも涙もいっぱいの作品だ。同時に、少年を取り巻く周囲の大人たちが少年とともに成長していく姿も、深い感動と共感を呼ぶ。日々の喧噪の中に忘れがちな、人が生きてゆくために本当に大切なものを、この映画は、あなたにそっと教えてくれることだろう。

スタッフ

原作:キム・ヘジョン
監督:イム・テヒョン
脚本:キム・ウンジョン
撮影監督:キム・ヨンホ

キャスト

パク・チビン
ペ・ジョンオク
パク・ウォンサン
オ・ジヘ
ソ・テハン
チェ・ウヒョク
ソン・ヨンスン
チョン・ジョンチョル
アン・サンテ
チョン・イダ
パク・グンス

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