原題:The Descent

第8回ブリティッシュ・インディペンデント映画賞 最優秀監督賞/最優秀映画技術(編集)賞受賞 第11回ファンタスティック・フィルムフェスティバル(スウェーデン)最優秀作品賞受賞 EMPIRE誌 2006映画賞 ベストホラー大賞受賞

2005年/イギリス/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR/99分/R15/ 配給:トルネード・フィルム=トルネード・フィルム

2006年11月29日よりDVDリリース 2006年7月15日、シネセゾン渋谷、ほかにてロードショー

© CELADOR FILMS 2005

公開初日 2006/07/15

配給会社名 0633

解説


それは未体験の絶対恐怖。

ヨーロッパ全土を震撼させた“ディセント・ショック”、全世界に感染拡大!
 2005年、イギリスで封切られた1本の映画がイギリス各地で絶叫の嵐とともに一大センセーションを巻き起こした。そして、その衝撃はドイツ、スペイン、ノルウェー、イタリア、スウェーデン、フランスとヨーロッパ全土へと波及し、さらにUAE、フィリピン、シンガポール、マレーシアと中東諸国、アジア各国へと現在も拡大を続けている。その超話題作『ディセント』がついに日本に上陸を果たした!
 SFやホラー、サスペンスのジャンルといえば、近年アメリカ映画が圧倒的優位に立っているように見える。だが、サスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックを生み、ハマー・フィルムの伝統を持つのがイギリス映画界、『ディセント』はイギリス映画界からのこのジャンルへの復活宣言ともいうべき新たなる傑作である。

6人の女たちが訪れた、地下数マイルに続く異世界。
洞窟探検(ルビ:ケイビング)での偶然の事故が、すべての恐怖の始まりだった。
 年に一度の冒険旅行を楽しむ6人の女ともだち。今年彼女たちが向かったのはアメリカのアパラチア山脈奥地の地下洞窟だった。洞窟に入った途端、落盤によって出口を塞がれた彼女たちは、迷路のような暗闇の洞窟のなかで、別な出口を探してさまよい歩く羽目になる。やがて、言い争いから仲間割れが発生、命綱ともいうべき照明の電力も残りわずかとなる中、さらに想像を絶する過酷な試練と恐怖が闇の中から彼女たちに襲いかかる…。

ラストまで耐えられるか!? 心臓停止の急降下(ルビ:ディセント)!
 オープニングから極限まで張り詰めた緊張感と予測不可能なショック・シーンの連続、そのスリルとサスペンスが99分間ノンストップのジョットコースター感覚で突っ走る。『エイリアン』を超えた衝撃と戦慄! 『CUBE』を超えた閉所恐怖と緊迫感! そして、『悪魔のいけにえ』を超えた不条理な狂気と暴力! 徹底的なおぞましさと絶望の中で繰り広げられる映画史上最も過酷で凄惨な女たちのサバイバルにあなたは耐えられるか!?  

ダニー・ボイル、ガイ・リッチーを超えた才能!
ハリウッド注目の天才が創造した究極の映像絶叫装置(ルビ:ジェットコースター・ムービー)!!
監督・脚本を手がけるのは前作『ドッグ・ソルジャー』でブリュッセル国際ファンタジー映画祭グランプリを獲得した新鋭ニール・マーシャル。マーシャルは本作でマイク・リー(『ヴェラ・ドレイク』)、スティーブン・フリアーズ(『堕天使のパスポート』)、ケン・ローチ(『マイ・ネーム・イズ・ジョー』)といったイギリスの巨匠たちが受賞してきたブリティッシュ・インディペンデント映画賞の最優秀監督賞を受賞、ダニー・ボイル、ガイ・リッチーを超えた才能とさえいわれ、ハリウッドからのオファーも殺到中の英国映画界で最も期待されている若手監督である。
天才のみが作ることができる究極の絶叫装置、ハイパー・ショッキング・ホラー『ディセント』が恐怖の新次元を切り拓く!

秒刻みの恐怖を創り上げた、イギリスが誇るスタッフ&キャスト
暗闇の中、ヘッドランプの照明だけの“見えない恐怖”映像を創り出した撮影監督は『プリーチング』『ゴッド・クローン』『ドッグ・ソルジャー』のサム・マカーディ、神経を逆なでするように恐怖を盛り上げる音楽は『フォロウィング』『インソムニア』『メメント』などクリストファー・ノーラン監督作で有名なデビッド・ジュリアン、リアルな洞窟のセットを作り上げた美術監督は『トゥーム・レイダー』、『ドッグ・ソルジャー』のサイモン・ボウルズ、編集は『スナッチ』『ドット・ジ・アイ』『レイヤー・ケーキ』のジョン・ハリス、スタント・コーディネーターは『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』『チャーリーとチョコレート工場』のジム・ダウンドール、製作はクリスチャン・コールソン、製作総指揮は『堕天使のパスポート』のポール・スミス。
出演はBBCテレビの人気シリーズ「Spooks」 「State of Play」、映画『The Rocket Post』、『Niceland』などのシャウナ・マクドナルド、TV版『南太平洋』、『CODE46』、『ムーラン・ルージュ』のナタリー・ジャクソン・メンドーサ、『アラクニッド』などの映画のほか、「Ultimate Force」などイギリスのテレビドラマで数多くレギュラー出演の経験を持つアレックス・リード、『ミシェル』、『ザ・ビーチ』のサスキア・マルダー、『マグダレンの祈り』のノーラ・ジェーン・ヌーン、そして映画初出演となる新進女優マイアンナ・バリングなど、イギリスを中心に映画、舞台、テレビで活躍する実力派の女優たちが選ばれた。

撮影は2004年12月から2005年2月にかけて、スコットランドの奥地とロンドン郊外にあるパインウッド・スタジオで行われた。

ストーリー



その日まで、サラ(シャウナ・マクドナルド)は愛する夫ポール(オリバー・ミルバーン)と一人娘ジェシー(モリー・カイル)との平和な家庭を守る平凡な主婦だった。だが、あの瞬間にすべてが変わってしまった。
それは、年に一度必ず出かけることにしている女ともだちとの冒険旅行からの帰り道だった。激流下りを楽しんだサラを、ポールがジェシーを連れて車で迎えに来てくれたのだ。友人たちと別れて帰途に着いたサラは、ハンドルを握りながら何か浮かない顔をしている夫に話しかけた。ポールが前方から目をそらし、助手席のサラに顔を向けた瞬間、彼はハンドル操作を誤り、車は対向車線へと入り込んでしまう…。
 サラが病院で意識を取り戻したとき、ポールとジェシーはすでにこの世にはいなかった。

 あれから1年。サラはどうにか立ち直ろうと努力していた。そして思い切って友人たちが企画した女だけの冒険旅行の誘いを受けることにした。
冒険マニアのリーダー、ジュノ(ナタリー・メンドーサ)が企画した今年の冒険は、アパラチア山脈のチャトゥーガ国立公園内の洞窟探検だった。参加メンバーは、サラとジュノの他に、サラの精神状態を気遣って渋々参加したべス(アレックス・リード)、冒険旅行の常連レベッカ(サスキア・マルダー)とサム(マイアンナ・バリング)の姉妹、そして、ジュノが連れてきた若いアドレナリン・ジャンキー、ホリー(ノーラ・ジェーン・ヌーン)の6人だった。
 ジュノは山道をかなり歩いた森林地帯の奥に大きく口を開けた巨大な洞窟へと一行を導いた。ロープを使って穴の中へ入った6人の女たちは、わくわくするような楽しさを感じると共に大自然が作り出した幻想的な風景に感嘆の声をあげた。そして、さらに洞窟の奥へと足を踏み入れていった。
 だが、人間が一人通れるほどの穴を抜けて次の地点へ出ようとしたとき、サラがその穴に挟まって抜けられなくなってしまう。ベスは錯乱状態になりそうなサラを落ち着かせ、どうにかサラの体を抜くことに成功するが、次の瞬間崩落が起きてその穴は塞がれ、出口が閉ざされてしまう。さらに悪いことに、ジュノは洞窟の出入り口が書かれたガイドブックを持ってきていなかった上、洞窟探検に必須の役所への申請を怠っていた。申請を出しておけば彼女たちが戻らなかったときに捜索隊が出してもらえたのだ。それどころか、ジュノが一行を連れてきた洞窟は、観光客向けの有名な洞窟ではなく、まだ名前さえ付いていない前人未到の洞窟だった。もはや、捜索隊は期待できない。彼女たちは自力で出口を見つけるしかない状況に追い込まれたのだった。
 ジュノは迷路のような洞窟の中、風の流れを見ながら出口を探して一行を先導した。サラは一瞬、暗闇の中に何か人影のようなものが動くのを見た気がしたが、気のせいだと思って仲間の後を追った。奥へ進むに連れ、洞窟は起伏が激しくなり、危険が増す中、ホリーが穴に落下して足の骨を折ってしまう。ホリーを助けに全員がその穴を降り、広い空間に出たとき、彼女たちはえもいわれぬ悪寒を感じる。地下水が滴り、じめじめとしたその空間には一面に動物の骨が散乱する不気味な光景が広がっていたのだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スタッフ

脚本・監督:ニール・マーシャル
製作総指揮:ポール・スミス
製作:クリスチャン・コールソン
共同製作:ポール・リッチー
撮影:サム・マカーディ
編集:ジョン・ハリス
音楽:デビッド・ジュリアン
美術監督:サイモン・ボウルズ
アート・ディレクター:ジェイソン・ノックス・ジョンソン
モデル製作:ミッキー・ケルム
ストーリー・ボード:ジム・コーニッシュ
衣装デザイン:ナンシー・トンプソン
メーキャップ&ヘア・デザイン:タニア・ロッジ
特殊メーク監修:ポール・ハイアット
特殊効果監修:ジョニー・ラフィケ
視覚効果監修:レイ・トック
キャスティング・ディレクター:ゲイル・スティーブンス
スタント・コーディネイター:ジム・ダウンドール
クライミング指導:ブライアン・ホール
急流下り指導:ピーター・サイム

キャスト

シャウナ・マクドナルド
ナタリー・メンドーサ
アレックス・リード
サスキア・マルダー
ノーラ・ジェーン・ヌーン
マイアンナ・バリング
オリバー・ミルバーン
モリー・カイル

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