原題:Le Dernier Trappeur

2004年/フランス・カナダ・ドイツ・スイス・イタリア合作/シネマスコープ/101分/ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2007年03月21日よりDVDリリース 2006年8月12日、テアトルタイムズスクエア,銀座テアトルシネマ、他全国ロードショー!

公開初日 2006/08/12

配給会社名 0025

解説


ノーマン・ウィンターの生き方そのものが最高にドラマティック!(シネマ・シェ・ソワ誌) 自然界の愛の賛歌!人と大自然との驚異的な融合である。(ル・フィガロ紙) 幻想的で素晴らしい、あっという間の100分だった(テレラマ誌)
<Introduction> フランス全土が熱狂! 『皇帝ペンギン』『ディープ・ブルー』を抜いて大ヒット! 冒険家でもある監督が魅せた “人と犬の真実のドラマ”いよいよ日本上陸! 壮大なるロッキー山脈に実在する狩人と愛犬たちが織り成す感動の物語 長年狩人(トラッパー)としてロッキー山脈を生き抜いてきたノーマン。人間には、自然界の調和を保つ義務がある。そう信じる彼は、猟を通じて生態系の調整をすることに、狩人の本分を見出してきた。しかし、彼が守り続けてきた森と、そこに住む動物たちは、森林の伐採によって年々減少。仕事も、住まいも、生きる目的さえも失いかけたノーマンは、今年限りでロッキーを去ろうと決意する。そんな彼の元にやって来たやんちゃな10ヶ月のシベリアン・ハスキー、アパッシュ。狩りの邪魔をしソリをひく他の犬からも孤立してしまう彼女をノーマンは“ダメ犬”の烙印を押す。しかし、薄氷に落ちた彼の命をアパッシュが救ったことから、かけがえのない絆が結ばれ、ノーマンの人生は大きく変わっていくのだった……。 伝統的な狩猟方法を貫き、“最後の狩人”(ラスト・トラッパー)として北極圏の原生林に実在するノーマン・ウィンター。今や先住民でさえ狩りをするのにGPSやスノーモービルに頼っているのに対し、ノーマンは夏には馬やカヌーで、冬の大雪原へは犬ぞりで狩猟に出かけ、更に住む家は木をナタで切り落とすことから始める。必要とするものだけに愛情を注ぎ、虚飾と無駄を一切そぎ落とした彼のライフ・スタイルは、まさにピュア&シンプル。そんなノーマンと愛犬たちの絆を壮大な自然の中で綴った本作は必要以上のものに溢れ、高度な文明社会に生きる私たちに、本当に大切なものはなにかを問いかけ、人間の原点を思い起こさせてくれる。 冒険家でもある監督が映し出す極北に色づく四季折々の未知の世界 監督をつとめるのは、わずか20歳でラップランド大平原の徒歩縦断を成功させ、過去20年間にわたりアラスカやシベリア横断などの冒険を重ねてきた、フランスの国民的英雄(ヒーロー)ニコラス・ヴァニエ。06年3月19日、3ヵ月半にわたり犬ぞりによるバイカル湖からモスクワ“赤の広場”までのシベリア横断8000キロを走破。この偉業はフランスのみならず世界的に注目を浴びた。更にヴァニエは、映画監督、冒険家だけでなく、小説家、写真家としても多彩な才能を発揮し、ヨーロッパ全土で絶大な支持を受けている。 長編映画としてのデビュー作となる本作は99年、ヴァニエが犬ぞりによるカナダ北極圏の横断中にノーマン・ウィンターと出会ったことから始まる。舞台となるのはユーコン準州。ほとんどを亜寒帯森林で覆われ、ユネスコから世界遺産として指定されているクルアネ国立公園を含む雄大で美しい自然を誇る。ヴァニエはそこに約一年滞在。真冬の夜空に広がる神秘のオーロラや容赦なく襲いかかるブリザードなど美しさと厳しさの表裏一体の環境の中で、彼は息を呑むような驚異の映像とノーマンと愛犬たちの絆を描く壮絶なドラマを撮り続けた。それは、私たちが一度も見たことのない素晴らしい未知の世界。大自然の極意を知り尽くし環境への意識も高いフランス本国で『狩人と犬、最後の旅』は、06年アカデミー賞ドキュメンタリー部門を受賞した『皇帝ペンギン』や日本でも大ヒットした『ディープ・ブルー』を凌ぐ興行成績を記録。更にハスキー犬ブームやカナダへの旅行者が増えるなど、社会現象を巻き起こした。

ストーリー





引退を決意した老狩人と狩りができない子犬が生み出す最後の希望。 ノーマン・ウィンター(本人)は、半世紀にわたって、ロッキー山脈で罠猟を続けてきた“最後の狩人”(ラスト・トラッパー)。ナハニ族インディアンの妻のネブラスカ(メイ・ルー)と、犬ぞりを牽く7頭の犬たちと共に、厳しくも美しい大自然の真っ直中で暮らしている。彼は、猟を通じて生態系を調整し、脈々と受け継がれてきた自然を守り抜くことに、自身の誇りと生き甲斐を見出してきた。しかし、森林の伐採によって、年々動物たちは減少。狩人を続けていくことの困難に直面したノーマンは、今年限りでロッキーを去る覚悟を決める。 山に冬の気配が忍び寄ってきたころ、新しい猟場に移って小屋を築き、最後の猟の準備を始めるノーマン。2週間の予定でドーソンの町へ買い出しに出かけた彼は、そこで思いがけない悲劇と遭遇する。つねに行動を共にしてきたシベリアン・ハスキーのナヌークが、車にひかれて命を落としたのだ。犬ぞりのリーダーであり、かけがえのない相棒でもあったナヌークを失ったことは、ノーマンにとって大きな痛手だった。ナヌークぬきで猟に出ることは、確実にノーマン自身の命の危険が増すことを意味するからだ。そんなノーマンは、ドーソンからの帰り際、親しくしている雑貨屋の主人からシベリアン・ハスキーの子犬をもらい受ける。しかし、その子犬がナヌークの代わりになるとは到底思えなかった。 子犬は生後10カ月のメスで、ネブラスカによってアパッシュと名付けられた。もともとレース用に育てられたためか、アパッシュは他の犬たちとなじまず、猟に出ても足手まといになるばかりだ。そんなアパッシュに嫌気がさしたノーマンは彼女を“ダメ犬”と判断し、邪険に接するのであ った。 そんなある日、ノーマンが凍った湖を犬ぞりで横断していたとき、リーダー犬のウォークが薄氷地帯へソリを誘導したことから、氷が割れ、ノーマンは凍てつく湖水の中にはまりこんでしまった。他の犬たちがパニックに陥り逃げ出したのに対し、ノーマンの呼びかけに応えたのはアパッシュだった……

スタッフ

監督・脚本 ニコラス・ヴァニエ
プロデューサー ジャン=ピエール・ベリー
製作ディレクター ベルトラン・ジェニー
撮影監督 ティエリー・マシャド
演出 ヴァンサン・ステジェー、ピエール・ミショー
音楽 クリシュナ・レビ
動物コーディネート アンドリュー・シンプソン

キャスト

ノーマン・ウィンター
メイ・ルー
アレックス・ヴァン・ビビエ

犬:アパッシュ、ウォーク、リレイ、クルベット、ミニク、 ノブコ、オット、プッシー、ロックス、ソーダ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す