原題:Fur: An Imaginary Portrait of Diane Arbus

「その下の彼自身に夢中だった」 ニコール・キッドマンが全てをさらけ出す、甘美で運命的な“愛と欲望の罠”

第1回ローマ映画祭オープニング作品

本国アメリカにて2006年6月公開

2006/アメリカ/カラー/122分/R-18 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2009年06月26日よりDVDリリース 2007年08月03日よりDVDリリース 2007年5月26日(土)シネマGAGA!ほか全国順次ロードショー

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公開初日 2007/05/26

配給会社名 0025

解説


アカデミー女優ニコール・キッドマン×『セクレタリー』の異才スティーヴン・シャインバーグが挑む、偏愛のエロス

第一回ローマ映画祭、そのオープニング作の上映会場は驚嘆と喝采に揺れた。
20世紀の偉大な女性写真家ダイアン・アーバスの生涯を魅惑的な脚本と映像で描いた『毛皮のエロス ダイアン・アーバス幻想のポートレイト』。既存の美醜の概念に挑戦し、過激な写真技術と題材によってポートレイト写真の意味を変革したダイアン・アーバスに捧げるオマージュ作品だ。奇才シャインバーグは彼女の自己発見だけでなく、夫と子供たちへの愛と、芸術をもとめてやまない内なる思いとの板ばさみに苦しむ女性のジレンマをもリアルに描き出した。
『エレファン・トマン』(80)、「美女と野獣」、「不思議の国のアリス」——興奮と恐怖を体験しつつ、最後には深い感動を覚えるこれら不朽の名作になぞらえ、物語は内気で献身的な妻であり母であった女性が、強烈で独創的な写真家へと変貌する迷宮の中へと観客を誘い込む。

ストーリー



NYグリニッジヴィレッジの裕福な家庭で育ったダイアン・アーバス(ニコール・キッドマン)。現在36歳の彼女は、夫である写真家アランのアシスタントとして仕事を手伝いつつ、娘二人の子育てを行いながら幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、ダイアンが住むアパートの上の階に謎の男、ライオネル(ロバート・ダウニーJr.)が引っ越してくる。夏だというのにスキー帽をかぶったままの彼の姿に興味を持ち、その姿を写真に収めたいという欲望が沸き起こったダイアンは、彼の部屋を訪れる。既にライオネルに魅かれはじめていた彼女は、彼が顔だけでなく全身が動物のように毛で覆われている全毛症だと知り、その逃れられない宿命を背負いながら、堂々と逞しく生きる姿に激しく惹きつけられる。裕福な家庭で育ち、良き夫と娘に囲まれて暮らし、すべてに満たされて生きていたダイアン。しかし本当の彼女は、幸せすぎる日常に飽き、また自分を掻き立ててくれる何かを求めていた。一方、肺を病気に冒され始めていたライオネルは、本来の自分の姿をダイアンに見せようと決意。自分の全身の毛を剃り落として欲しいとダイアンに頼むのであった・・。

スタッフ

監督:スティーブン・シャインバーグ
原作:パトリシア・ボズワース「炎のごとく 写真家ダイアン・アーバス」

キャスト

ニコール・キッドマン
ロバート・ダウニーJr
リチャード・ロクスバーグ

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