夜のピクニック
みんなで夜歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう。
2006年/日本/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/117分 配給:ムービーアイエンターテインメント、松竹
2008年02月08日よりDVDリリース 2007年02月23日よりDVDリリース 2006年9月30日、丸の内プラゼール他、全国松竹・東急系にてロードショー!!
©2006「夜のピクニック」FILM VENTURER
公開初日 2006/09/30
配給会社名 0366/0003
解説
第2回本屋大賞に輝くベストセラー小説、待望の映画化!
第1回受賞作「博士の愛した数式」に続き、第2回本屋大賞に輝く大ベストセラー小説、待望の映画化!
秘密と勘違いが引き起こす奇蹟の、幸福感あふれる物語。
全校生徒1000人で、24時間かけて80キロを歩く伝統行事「歩行祭」。24時間という長い時、80キロという気の遠くなるような道のりが、愉しく、時には切なく、そして幸福感に包まれながら流れていく。
原作は、青春小説からSFまで、多くの作品を世に送り続ける恩田陸の大ベストセラー「夜のピクニック」。新聞、雑誌をはじめとした書評で大絶賛を受け、第26回吉川英治文学新人賞、そして、全国の本屋さんが一番お客様に薦めたい本として、第1回の「博士の愛した数式」(小川洋子著)に続き、第2回本屋大賞を受賞した名著が早くも映画化。メガホンを取るのは、『ココニイルコト』『13階段』『青空のゆくえ』などの作品で、その作家性を評価されている俊英・長澤雅彦監督。本作では、共同脚本も手掛ける。
ひたすら歩き続けていくことが、いつしか自分の心の声に向き合っていくことになり、ゴールを迎えた時、隣にいる友の大きさと温かさに気付く…。世代を超えて共感を呼ぶ、永遠普遍の青春映画がここに誕生しました。
1000人で一緒に、24時間80キロを歩き通す歩行祭。
特別なこの日に賭けた、ただ一つの願い。
一年に一度、1000人で一緒に24時間夜を徹して、80キロを歩き通す伝統行事「歩行祭」。生徒たちは夜目にも目立つよう全員が同じ白ジャージに身を包み、打ち明け話に花を咲かせたり、意中の相手に告白をしたり、思い思いに一夜を過こす。今年で最後の歩行祭を迎える甲田貴子(多部未華子)は、この歩行祭の間に、密かに賭けをしようと思っていた。一度も話したことのない同じクラスの西脇融(石田卓也)に話しかけるということ。そんな簡単なことが出来ない、親友にも言えない特別な秘密が二人にはあった。しかし、そんな貴子の想いも知らず、クラスメイトの大半が貴子は融のことを好きなのではと、勘違いをしている…。
今年で最後の歩行祭だから、歩行祭という特別な日だから、賭けをするのは今日しかない。スタートの時間になり、合図と共に歩き出す1000人。秘密の賭けを胸に秘め、貴子の最後の歩行祭が、今、始まる…。
監督は、劇場用映画デビュー作『ココニイルコト』で多数の新人監督賞を受賞してのち、『13階段』『ソウル』『青空のゆくえ』で評価を高めている長澤雅彦。40日に及ぶ撮影、延べ5000人を超えるエキストラを稼動し一大イベント「歩行祭」を、原作の素晴らしさ、スケールをそのままに見事に映像化。共同脚本は『ココニイルコト』などで長澤監督とタッグを組み監督が厚い信頼を寄せている三澤慶子。音楽は、長澤監督作品を始め、『Love Letter』など岩井俊二監督作品の音楽を多数手掛けているREMEDIOSと海外で先攻デビューを果たすニューバンドDAKOTA STARが担当し、観る人の心を心地よく弾ませ、捉える楽曲を提供している。
出演は、『HlNOKIO』『青空のゆくえ』で本年度ブルーリボン賞新人賞に輝いた多部未華子、『蝉しぐれ』でキネマ旬報ベスト・テンの新人男優賞受賞の石田卓也、『花とアリス』の郭智博、『青空のゆくえ』に出演しCMやドラマで人気上昇中の西原亜希、大ヒット作『スウィングガールズ』の貫地谷しほりと松田まどか、『チェケラッチョ!!』など公開作が続く柄本佑、『シムソンズ』など主演作が続く加藤ローサなど、映画界を支える期待の若手俳優たちが顔を揃えた。
この秋、歩行祭という一大イベントを舞台に、かけがえのない友情が生む最高の奇蹟が観る人の心に元気の灯をともします!
ストーリー
夜を徹して80キロを歩き通すという、高校生活最大の一大イベント「歩行祭」。
生徒たちは、夜目にも目立つよう全員が同じ白いジャージに身を包み、親しい友人と恋の話をしたり、将来への気持ちを打ち明け合ったりして思い思いに一夜を過ごす。
そんな中、高校生活最後の歩行祭にのぞむ甲田貴子(多部未華子)は、人知れず一つの賭けを胸に秘めていた。3年間わだかまった想いを清算し、前向きに生きていくための、卒業に向けた最後の賭け。それは、一度も話したことのない同じクラスの西脇融(石田卓也)に話かけるということ。ただ「話かける」という簡単なことができない大きな理由が、貴子にはあった。親友の美和子(西原亜希)にも言わないで必死に隠し続けていた秘密。貴子と融が異母兄弟だという事実。
そんな二人が偶然同じ高校になり、しかも3年になると、2人は同じクラスになってしまった。
融はいつも冷たい目で、貴子の心を突き刺し続けていた。貴子は父の裏切りの象徴であったから。融は、3年になって貴子と同じクラスになると益々、貴子に対する複雑な気持ちを持て余すようになった。自分の憤りを、貴子は黙って受け止め、一切の非難を示してこない。その事が融をさらに苦しめていた。この気持ちは一体何なのだろうか?何故、自分は世の中の全てに苛立ちを感じるのであろうか?融と貴子の本当の秘密を知らない親友の忍(郭智博)は、融に「甲田貴子をいつも意識しているお前は、彼女が好きなのではないか?だったら今晩告白しろ」とけしかけてくる。自分はそんなにいつも甲田を意識しているのだろうか?融は自分の整理できない気持ちを振り返っている。
転校してしまった、貴子と美和子のもうひとりの親友杏奈(加藤ローサ)は、貴子に「去年の歩行祭の時に、貴子たちの悩みが解決するようおまじないをかけた」と手紙に寄越してきた。貴子たち?悩み?おまじない? 杏奈が言いたい事は何だろうか。私の秘密を、まさか知ってるの?
貴子は考える・・・。そんな貴子の様子を美和子は見守っている。
足は棒になり、疲労は増す一方、ゴールまではまだまだ遠い・・・。貴子は融に声をかけるタイミングがつかめない。忍は貴子にも融が好きなのか?と聞いてくる。高校最後の歩行祭。もう一生1.000人で、友人たちと、この道を歩く事は無い。そんな時、意外な人物が歩行祭に乱入する。そして、美和子の驚きの告白。クラスメートの梨香や千秋、そして高見など歩いているみんながそれぞれの心の中に大切に隠している想い。24時間で80キロ、歩行祭は続いてゆく・・・・・。
スタッフ
原作「夜のピクニック」:恩田陸(新潮社刊)
監督:長澤雅彦
脚本:三澤慶子+長澤雅彦
企画・プロデュース:牛山拓二
プロデューサー:武部由実子+上原英和
VFXプロデューサー:隠田雅浩
音楽プロデューサー:伊東宏晃
企画・製作:ムービーアイ
企画協力:JCM
キャスト
多部未華子
石田卓也
郭智博
西原亜希
貫地谷しほり
松田まどか
柄本佑
高部あい
加藤ローサ
南果歩
他
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