生きる勇気と出会う、初恋映画。 初めての感動を届ける、ライブ・ストーリー

2006年/日本/カラー/119分/ 配給:松竹

2006年11月22日よりDVDリリース 2006年6月17日(土)全国ロードショー

(c)2006『タイヨウのうた』フィルムパートナーズ

公開初日 2006/06/17

配給会社名 0003

解説


孤独な運命の中、限られた時間を歌と一緒に生きた16才の少女の物語。

主演のYUI(シンガーソングライター)は、2004年、福岡からアコースティック・ギター1本で上京。あぐらをかいて歌う姿、強さと優さをはらんだ歌詞は同世代から圧倒的な支持を集め、(デビューシングル「feel my soul」がCXドラマ「不機嫌なジーン」主題歌に起用)一躍注目されるアーティストに。そして今回、歌うことが生き甲斐の少女、雨音薫を演じ、日本映画界に新たなミューズ誕生を予感させることとなった。

歌・家族・親友。これ以上、大切な物を増やしてはいけないと思っていた。夢なんて見るつもりのなかった少女は、初めて恋をすることで生きる喜びを知り、笑うことを知り、生きる勇気を持ち始める……そんな少女のかけがえのない夏を描いた、切ない愛の物語。

主人公・薫の持つピュアな”儚さと強さ”を、YUIが演技初体験とは思えぬリアルさで体現。
主題歌「Good-bye days」は、死を覚悟した薫が愛を込めて作り上げる曲。ストーリーの進行とともにメロディが出来上がり、歌詞の一語一語に薫の気持ちを実感し、愛する”君”にまっすぐ伝えようとする歌が、物語と深くシンクロして、切なさ、そして幸福感を観客の心に永遠に刻み込む。実際にギターを弾いて歌う彼女の透明感ある歌声が、映画全体に寄り添い、YUI自身と薫がオーバーラップするのを誰もが感じるだろう。

相手役の孝治には、数多くの映画&TVドラマに出演し、『木更津キャッツアイ』ではコミカルな演技で、一躍人気を博した塚本高史。これまでに数多くの個性的なキャラクターを演じてきたが、今回は純粋な愛を懸命にそそぐ男子高校生役をさわやかに好演。感情を抑えた愛のこもった演技で感動の涙を誘う。新たな一面を引き出した本作は、彼の代表作となるだろう。
監督は、数々のヒット作で知られる制作プロダクションROBOTが新しく映画界に送り出す、弱冠25歳の新鋭、小泉徳宏。天才ミュージシャンYUIの音楽性をライブ感たっぷりに生かしきり、ドラマをエモーショナルに語りきった。その繊細かつ力強い演出で、これが長編デビューとは思えない力量を発揮。薫と孝治のみずみずしい初恋を詩的に表現し、映画に本物の生命を与えている。

こうした同世代のフレッシュなコラボレーションを支えるのは、薫の両親を演じる岸谷五朗と、麻木久仁子。娘のために、いったい何ができるのか?親としての悩み、苦しみを丁寧に演じ、そして見つける本当のやさしさと希望が物語に奥行きをもたらした。

この作品にとって大切なことは、〈難病=死〉よりも〈歌=生〉を感じてもらうこと。
薫にとって、歌うことは「生きている証」、なのだから。

『禁じられた遊び』、『ある愛の詩』、『ニュー・シネマ・パラダイス』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『世界の中心で愛をさけぶ』、『いま、会いにゆきます』……心の奥まで届く名作には、忘れがたい音楽がいつも寄り添っている。
そして、2006年、初夏、心に響く作品がまたひとつ誕生。愛あふれる”歌”が、胸にやさしくしみとおり、あたたかい涙があふれ出す。
ラストシーンで流れる「Good-bye days」=雨音薫=
YUIの歌は、きっと、たくさんの人の心の中で歌われ続けるはずだ。

ストーリー



月の下でしか生きられない少女。
サーフィンの好きな陽に焼けた少年。
交わるはずのないふたりが出会って、奇跡の物語がはじまった——。
海辺の町に暮らす雨音 薫(YUI)は16才。彼女は太陽の光にあたれないXP(色素性乾皮症)という病気を抱えている。学校には行けず、陽が沈むとギターを持って、駅前の広場で自分の作った歌を歌うのが彼女の日課。昼は眠り、夜になると活動するという普通の人とは逆の孤独な日々を送っている。
しかしそんな彼女にも、密かな楽しみがある。午前4時、日の出前に帰宅する薫。高台にある部屋の窓から外を眺めると、そこには、サーフボードを抱えたひとりの少年が佇んでいる。藤代孝治(塚本高史)、18才。歌・家族・親友だけが全てだった薫は彼に恋をしてしまったのだ。    
太陽の下では決して出会う事のない二人だったが、運命は二人を引き寄せる。初めてのキス、初めての恋。普通の幸せを夢見るようになる薫だが、自分の残された時間が少なくなっていることを知る。“歌うことは生きている証”。彼女の歌に心を揺さぶられた孝治は、彼女にある約束をする。

スタッフ

監督:小泉徳宏
原作/脚本:坂東賢治
音楽:椎名KAY太
プロデューサー:守屋圭一郎
ラインプロデューサー:石田和義
撮影:中山光一
美術:都築雄二

キャスト

YUI (雨音 薫)
塚本高史 (藤代孝治)
麻木久仁子 (雨音由紀)
岸谷五朗 (雨音 謙)
通山愛里 (松前美咲)
田中聡元 (加藤晴男)
小柳 友 (大西雄太)
山崎 一 (遠山隆文)

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