原題:The Foreigner

2002年作品/カラー/ビスタサイズ/95min/ドルビーデジタル・SDDS 配給:ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2003年08月20日よりビデオレンタル開始 2003年08月20日よりDVDリリース 2003年5月24日よりシネマメディアージュほか全国ロードショー

公開初日 2003/05/24

配給会社名 0042

解説


今度のステイーヴン・セガールは一味違う!そう、今回彼が演じるのは、フランス、ポーランド、ドイツ、そしてノルウェーと、異邦人(THE FOREIGNER)としてヨーロッパを暗躍するフリーの雇われ諜報員ジョナサン・コールド。しかし、これまで彼が演じてきたタフガイとは微妙に異なり、今回の彼は過去の傷を胸に秘めながら、まさにクールなスパイといった静かな佇まいのまま任務を遂行する、いわば静的な魅力に満ち溢れているのだ。とはいえアクション・シーンになれば、そこはやはりセガール映画。決してファンの期待を裏切ることなく、今回も向かうところ敵無しの凄まじいアクションを矢継ぎ早に披露してくれているので心配ご無用!
また、今回はセガールが美しい女の虜となる!?国家機密の重要な鍵をにぎる謎の荷物をめぐる争奪戦の中、敵か味方か定かではない美貌の富豪夫人のために、彼は命を懸けることになるのだ。そして、その結末やいかに!?
共演は、富豪夫人メレディスにTV『スターゲイトSG-1』のアンナ・ルイーズ・プロウマン。ジョナサンをつけ狙う殺し屋デュノワに『キス・オナザ・ドラゴン』の個性派マックス・ライアン。その他、シャーマン・オーガスタス、ゲイリー・レイモンドなどいぶし銀のごとき面々が勢揃い。1960年代のクールなスパイ活劇の再現を狙ったかのような監督のマイケル・オブロウィッツは、本作の演出が認められ、セガール主演の次回作を撮り終えたばかり。脚本は俳優出身のダレン・キャンベルで、複雑怪奇に入り組んだ陰謀の数々や、人間の感情の繊細な揺れ動きを、見事な手腕でまとめあげている。
ヨーロッパの冷たい霊気感を見事に捉えたマイケル・スロヴィスのキャメラも、素晴らしい効果を上げている。静と動、双方の魅力を併せ持ちながら戦い続けるステイーヴン・セガール主演の『撃鉄 GEKITETZ−ワルシャワの標的−』は、彼の新機軸として必ずや多くの映画ファンを圧倒させることは間違いない!

ストーリー



ポーランド、ワルシャワ。ある運び屋がアメリカ大使館のオリファントらに捕らえられ、リンチ同然の尋問を受けていた。彼らは奪われた荷物を奪回しようとしているらしいが、それは既にどこかへ運ばれた後であった。
フランス、パリ。雇われ諜報員ジョナサン・コールド(ステイーヴン・セガール)は、エージェントのマルケの依頼で、アテネから運ばれてきた荷物をドイツまで運ぶ任務を遂行することになった。荷物の受け取り場所は、ベルサイユのマルケのおばの農場。相棒としてデュノワ(マックス・ライアン)が同行するが、農家の中で荷物を受け取るジョナサンは、何者かの襲撃を受けてしまう。燃え上がる農家から荷物を持って脱出したジョナサンは、マルケに「デュノワは刺客を知っている」とひそかにメモを渡して旅立っていった。
ワルシャワ。ジョナサンはドイツへ赴く前に、父ジャクソンの葬儀に参列し・弟のショーン(ジェフリー・ピアース)と再会した。アメリカのポーランド大使だった父の仕事を手伝っていたというショーンに、ジョナサンは早くワルシャワを離れて新たな人生を歩むよう勧める。その頃、マルケの命を受けた男たちがデュノワを拉致しようとするが、彼らを返り討ちにしたデュノワは、ついにはマルケをも殺害してしまう。
ドイツ。ジョナサンは荷物の受け渡し人である大富豪ヴァン・エイカンと連絡を取ろうとするが、なかなか本人に会えない。そこで彼はウェバーと名前を偽り、替え玉を雇ってエイカン夫人のメレディス(アンナ・ルイーズ・プ□ウマン)に偽の荷物を渡す。任務を終えてホテルの部屋に戻ったジョナサンを待ち受けていたのは、メレディスに雇われた刺客リチャードであった。本物の荷物を渡すべく強要するリチャードを、ジョナサンは隠し場所の駅まで誘い、トイレでその中身を開けさせる。瞬間、大爆破とともにリチャードは吹き飛んだ。
メレディヌがエイカンに荷物のことを伝えず、独り占めしょうとしていることを察知したジョナサンは、単身エイカンの大邸宅に侵入してメレディスに会い、エイカン本人でなければ荷物は渡さないと告げる。一方、ドイツに現れたデュノワは、ジョナサンの泊まるホテルの部屋に乗り込んでいった。しかしそこにいたのは、ワルシャワから差し向けられた殺し屋ミムズであり、デュノワはショットガンの弾を食らうが、防弾チョッキのおかげで命びろいする。
ただならぬ陰謀が渦巻き始めていることを悟ったジョナサンは、ついに荷物の中身を確かめてみることにした。中から出てきたのは、16年前にミサイル・テロ攻撃で爆撃された航空機事故の新聞記事や、ミサイルやオリファントらの写真、そして撃墜された飛行機のフライトレコーダーであった。やがて襲い来るミムズを片付け、デュノワを軽くあしらったジョナサンは、メレディスに荷物を渡す。そのとき、彼女から聞かされた驚くべき真相とは……!?1982年、ヴァン・エイカンは化学肥料工場の名目を欧州各地に建てたが、その実態はオリファントを委員長とする国家安全委員会傘下の科学兵器工場であった。しかし、メレディスの友人でもあった工場の技師ステファンが、真実を文書にして公表しようとしたことから、オリファントは飛行機もろとも彼を抹殺したのだ。しかし、文書はステファンのノルウェーの実家に隠されてあるという。ジョナサンはメレディスに・娘を連れてノルウェーに逃れるよう勧め、自分はワルシャワに乗り込み、オリファントを殺害する。オリファントは、かつて異邦人(THE FOREIGNER)としてCIAのスパイ活動をしていたジョナサンがKGBに捕らえられたとき、彼の記録を抹消した男でもあったのだ。再びドイツに戻ったジョナサンは、デュノワと一時休戦してヴァン・エイカンの屋敷に乗り込み、ついにエイカンと対面するが……。

スタッフ

監督:マイケル・オブロウィッツ
脚本:ダレン・キャンベル
製作:カマル・アブクハタール、ステイーヴン・セガール
   アンドリュー・スティーヴンス、エリー・サマハ
製作総指揮:ジャセク・サモウィッツ、カジミール・コワルスキー
共同製作:フィリップ・B・ゴールドファイン
撮影監督:マイケル・スロヴィス
音楽:デイビッドandエリック・ワースト
音楽スーパーバイザー:マイケル・ロイド
衣裳デザイン:マリア・ワイラム/マグダレナ・ルトキウィッツ
編集:マイケル・クージ
ライン・プロデューサ一:アリソン・セメンザ
キャスティング:ジェレミー・ジマーマン
プロダクション・デザイン:力タリーナ・ボクゼク

キャスト

ジョナサン・コールド:ステイーヴン・セガール
メレディス:アンナ・ルイーズ・プロウマン
デュノワ:マックス・ライアン
ショーン・コールド:ジェフリー・ピアース
ミムズ:シャーマン・オーガスタス
オリファント:デイリー・レイモンド
ヴァン・エイカン:ハリー・ヴァン・ゴーカム

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