ピアス LOVE&HATE
あんまり空っぽだったので、わたしは胸にピアスをする。
1997年5月30日ビデオリリース
1997年/日本/カラー/97分/ 配給:スローラーナー
2003年09月26日よりDVDリリース 2003年2月22日(土)〜3月7日(金)限定レイトショー!!(連日21:20より1回上映)
公開初日 2003/02/22
公開終了日 2003/03/07
配給会社名 0048
公開日メモ 『pierce LOVE&HATE』は1997年に作られた。あれから6年もたったのに、僕たちはいまだにどこに立っているのかも分からないまま足踏みを続けているみたいだ。
解説
『pierce LOVE&HATE』は1997年に作られた。
あれから6年もたったのに、僕たちはいまだにどこに立っているのかも分からないまま足踏みを続けているみたいだ。
痛々しいまでに“空っぽ”な奈穂たちの日々。彼女は、だからピアスをする。胸にひとつ、そして、またひとつ…。90年代の後半の“何も変わらないような”倦怠を繊細に描いた傑作『pierce LOVE&HATE』がいよいよ公開される。あれから6年もたって、いろんなことがあったのに、みんなどんどん忘れていき、相変わらず欲望だけはそこにあって、ますますヒドイことになってきているようだ。主人公、奈穂を、モデルであり、安藤監督が彼女の持つ存在感に惚れ込んだ映画初出演となるマリオ、奈穂にピアッシングをし、彼女に影のように寄り添う学を、村上淳。奈美が出会う中年のフリーライター中谷を、小説家としてだけでなくミュージシャン、俳優と多様なジャンルで活躍する町田康、きまぐれな恋愛を繰り返す純子をVシネマを中心に活躍する栗原みなみが演じ、この痛々しいまでに空っぽな『pierce LOVE&HATE』の世界を紡ぎ出している。
魚喃キリコ原作、市川実日子主演『blue』の安藤尋監督、幻の作品ついに公開。
大友良英(音楽)、本調有香(脚本)、鈴木一博(撮影)、村上淳は、この作品で出会い、ともに歩き始める。
監督は、魚喃キリコ原作、市川実日子主演『blue』の安藤尋。そのビデオだけでリリースされ、監督が最も公開を望んでいた幻の作品がついに公開される。神代辰巳監督の『インモラル・淫らな関係』(95)の脚本家である本調有香、後に塩田明彦監督作品『どこまでもいこう』(99)、大谷健次郎監督作品『とらばいゆ』(02)を手掛けるカメラマン鈴木一博、世界的なターンテーブル奏者であり、田壮壮監督『青い凧』(93)や相米慎二監督『風花』(01)の音楽を担当した大友良英、そして、中島竹彦監督作品『人間の屑』(00)、
中野裕之監督作品『STEREO FUTURE』(01)、『RED SHADOW 赤影』(01)の村上淳は、この作品で初めて顔を合わせ、『dead BEAT』(99)を経て、『blue』へと共同作業を続けていくことになる。
ストーリー
わたしは、胸にピアスをする。
そして、たまたま出会った男とホテルに入って、セックスする前に殺してしまうんだ。なんでそうするかは分からない。だって、殺すとすごく嫌な気持ちになっていただいたお金で、いっぱい買い物をしてしまうからだ。わたしにピアッシングしてくれる学は、いつも犬みたいにわたしのあとをついてくるし、仲間だって、みんななんとなくつまらなくてダルそうでかったるそうにぼんやりしてるかバカみたいにさわいでいるかきまぐれな恋愛ばかりしてそんな毎日が続いている。中谷ってフリーライターの男はホテルに入った後、電気スタンドで殴ったけど死ななかった。ちょっと寂しそうで、なにもかも終わってしまっているようで少しだけ気になった。今日もまた学は犬みたいについてくる。どこまでもどこまでも…。終わりそうで、終わらなそうで、そうやってわたしの人生は続いていくはずだった…。
スタッフ
プロデューサー:服巻泰三、宮崎 大、佐藤 靖
監督:安藤尋
脚本:本調有香
音楽:大友良英
撮影:鈴木一博
照明:小川 満
録音:鈴木昭彦
美術:石毛 朗
編集:冨田伸子
助監督:久万真路、旭 正嗣
製作:ケイエスエスエムイー
制作:エクセレントフィルム
配給:スローラーナー
キャスト
マリオ
町田康
村上淳
栗原みなみ
北風寿則
川瀬陽太
田中哲司
小林宏史
棚橋ナッツ
杉浦峰夫
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