アルタード・スピーシーズ
原題:ALTERED SPECIES
デカい。凶暴。敏捷。 巨大な影が蠢く
2001年/アメリカ映画/90min 発売・販売:ファインアーツエンタテインメント(DVD税抜4,800/ビデオ税抜:16,000)
2002年6月7日DVD発売/2002年6月7日ビデオ発売&レンタル開始
(C)MMI Rojark Films Inc.
解説
無数のネズミが群れで襲う!巨大なネズミが牙を剥く!
【群れる系】+【大きくなる系】というアニマル系モンスター・パニックの美味しいコンセプトが合体!!
【チェック・ポイント!】
いかにもビデオ・ストレート作品の勝手に横文字邦題チックなタイトルですけど、実は原題片仮名表記です。まぁ、でもそれも納得な、いかにも50年代ドライブイン・シアター・テイストが楽しい動物パニック最新作。人類の夢の実現を求めて、相も変わらずよくわからん…それで現場管理もいい加減(苦笑)なマッドな大学教授の実験が行われていた。んで、無造作に流された実験薬を舐めたどぶネズミどもは凶暴化し、またモルモットとして定期的に新薬を投与されていた一匹は、人間大に巨大化。清掃人と教授を殺害したあと、教授の助手の学生の所にバカ騒ぎしようとやって来たバカな学生そもが次々に殺害されていく。
さて、本作の売りは群れ系(『ウィラード』(71)他)+巨大系(『巨大生物島』(76)他)の生物襲撃(ネズミ)映画2系統の融合ってことですが、いずれにしろCGI全盛の“ヌー・イメージの時代”(『ファングス』(01)等はまさにそんな流れの1本だった)に逆行するアナログ特撮全開なのが、苦笑ものではあるけれどオールド・モンスター・ファンには楽しいかも。『ウィラード』にはなれず、せいぜい10匹前後が群れているところを接写で誤魔…もとへ経済的に表現しているあたりは、『恐怖の殺人ネズミ』(83)を想起させいかがなものかと思うけど、それに輪をかけてるのが巨大ネズミ君の描き方かな。このパターンには、先にあげた『巨大生物島』のように実物を別撮り合成して巨大に見せる(…見えないけど)ものと、着ぐるみタイプに大別されますが、熊さんみたいに後ろ足2足歩行で立ち上がる着ぐるみタイプが出てきたのは、その場面が恐怖を醸し出しているかどうかは兎も角として、一応怖がらせようとしているパターンではちょっと珍しいよね。大体、このパターンの着ぐるみ巨大ネズミが出てくるのって、『悪魔の毒々ハイスクール』(86)とか『アタック・オブ・ザ・ジャイアント・ウーマン』(96)等のコミカル系の作品が多いからな。ひょっとして、犬に鼠の着ぐるみをかぶせた『人喰いネズミの島』(59)以来の快挙?(苦笑)。一応、喰い抜かれる眼球、肩から落とされる腕などの、スプラッター描写もあり。
(殿井君人)
ストーリー
人類がその誕生以来、忌み嫌い続けた地球上の生物“ネズミ”。そのネズミが無数の群れをなして人類に襲い掛かり、細か<も鋭い歯で肉体を貪り噛みちぎる。更に8000倍にも巨大化し、人喰ザメのごとく人類をアタマから食らいつく。それが『アルタード・スビーシーズ』だ!
ガン特効薬の研究所で過度な薬品投与が行われたマウスが凶暴化、そして巨大化し、所内の人々が次々とその餌食となる。偶然、研究所に立ち入ってしまった大学生のグループが目にしたのは戦慄の“アルタード・スピーシーズ”であった!
スタッフ
監督・製作・脚本・編集:マイルス・フェルドマン
撮影:ピエール・ケマリー
編集:デビッド・ホフマン、ジョン・P・ゲイリーIIIrm
音楽:エヴァン・エヴァンス
キャスト
ウォルター:アレン・リー・ハフ
アリシア:リア・ローワン
フランク:デビッド・ブラツドリー
ゲイリー:リチャード・ピーターソン
アーウィン教授:ガイ・ヴィーグ
LINK
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