クロコダイル2
原題:CROCODILE 2
乱気流、テロリスト、ジャングル、そして巨大ワニ!! 絶体絶命!敵は最強!!
2001年/アメリカ/96min 提供:ギャガ・コミュニケーションズ/販売:ケイツーエンタテインメント(税抜:16,000)
2002年5月3日DVD発売/2002年4月27日ビデオレンタル開始&5月3日ビデオ発売
解説
面白さ最高!!パニックに次ぐパニック!!乱気流、テロリスト、墜落、ジャングル、そしてクロコダイル!!『レプティリア』『スパイダーズ』の製作陣が手掛けたアニマル・パニック・アクションの決定版!!
【チェック・ポイント!】
原題カタカナ表記とは言えどもこの邦題からするとは、東南アジアの孤島で映画の撮影隊とサーファーが、海棲クロコダイルに襲われる(真水に入ってこれないのが苦笑を誘う)ジェームズ・ヒコックス監督作の続編みたいだが、本作こそ生物襲撃モンスター映画製作の雄ヌー・イメージによる『レプテリア』の続編にあたる作品なのだ。この製作会社の慣例どおり、シリーズを歌いながらも物語は確かに繋がっていない完全に独立した作品なんだけど、ここはやっぱり我が国では『レプテリア2』で行って欲しかったと思う。
前作『レプテリア』(原題は“CROCODILE”)は、トビ・“『悪魔のいけにえ』”・フーパー監督の久々の映画(ただし本国でもビデオ・ストレート作品)ということで、アメリカ南部の排他的な田舎町を舞台に、ホラー映画ファンが期待するフーパー的な要素をそこここに伺わせつつ、“バカが森で殺される”パターンの鰐映画として水準以上の楽しさを味併せてくれる作品になっていた。本作は、舞台を南米に移し最初の30分はテロリストによるエア・パニックものとして展開、ここは純然たるモンスター・ホラーを望む者にはどうかと思う30分なのだが、飛行機が湿地帯に墜落してからは湿地帯で神出鬼没に現れて生存者を血祭りにあげていく王道の展開が待っている。『モスキート』『スパイダーズ』とこのジャンルの専門監督としての道を着実に進んでいるゲイリー・ジョーンズ監督にしては、ベタなモンスターへの偏愛がこもった展開という点ではちょっと後退した感も受けるし、演出・物語とも前作を凌駕するものではないが、アニマトロニクスとCGIを併用した鰐襲撃描写は一見の価値はある。
例えば前作で、CGI製の巨大鰐は陸上もガシガシと四足歩行で進み、若者達を恐怖に叩き込む様が描かれていたのだが、四足獣の重量感を表現するにはいたらず宙を足をすべらせて動くような描写が物足りなかったのもまた事実。本作では、水中を移動する姿を中心に、陸上で追いすがる場面では頭部や尻尾の部分のみで表現しているため、あまり違和感は感じられない。まぁ、前作で重量感がなくとも歩く姿をきちんと動かす手法に比べるとチャレンジングな点ではマイナスかもしれないが、効率よくリアルな鰐の描写を模索した結果としては評価されてしかるべきだろう。『U.M.A/レイク・プラシッド』の同様のシチュエーションをより攻撃的にしたようなヘリ襲撃場面など、前作に続きハイ・ジャンプ系の襲撃場面も楽しい。ただ登場場面自体は、もっともっと長くして欲しかったね。テロはどうでもいいから(笑)。
なお、“鮫”“蜘蛛”“鰐”“蛸”を題材に、それぞれ2本づつの生物襲撃映画を製作してきたヌー・イメージだが、製作が確認できている生物襲撃映画は本作が最後のようでちょっと寂しい。確かに、前作を超えた続編というのは残念ながらなかったが、アイデアと見せ方でまだまだ作品は作れるはずだ。巨大系ってことで『スパイダーズVSオクトパス』とか、どうっすかねぇ。
(殿井君人)
ストーリー
アカプルコに向かった211便。だが、乱気流の中、ジャンボジェット機はテロリストたちによりハイジャックされジャングルに墜落!生き残ったテロリストたちは、銃を手に乗客を人質にとり、さらに密林の奥へと逃げようとする。だが、その時、テロリストたちは襲ってきたクロコダイルを撃ち殺す。子供を殺された母クロコダイルは怒り狂い、復讐すべくテロリストたち、人質を一人ずつ呑み込んでいく。建物に逃げ込んでも、ヘリコプターで逃げようとしても、クロコダイルは彼らを逃がさない。人質とテロリストたちに助かる道はあるのか!!!!
乱気流、テロリスト、墜落、ジャングル、そして極めつけはクロコダイル!!息もつかせぬ展開のアニマル・パニック・アクション!!
スタッフ
監督:ゲイリー・ジョーンズ『スバイダーズ』
脚本:アダム・ギアラシュ『レプティリア』、ジェイス・アンダーソン『スパイダーズ』
編集:アリソン・ラーネド
撮影:ラソール・エロア
音楽:ピル・ワンデル
キャスト
ヘイディ・ノエル・レンハート
スティーブ・モレノ
ジョン・スクラロフ『スリー・キングス』
マーティン・コヴ『ワイアット・アープ』
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