原題:The Tesseract

解けるか!? 運命の映像(パズル) 全世界注目のクリエーターたちが仕掛ける大胆で挑戦的な映像レボリューション!

2003年/タイ・イギリス・日本/96分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD・EX 製作:アーチスト・フィルム、ファントム・フィルム

2005年02月02日よりビデオレンタル開始 2005年02月02日よりDVD発売開始 2004年6月19日よりシネセゾン渋谷にて“衝撃”のロードショー!!

公開初日 2004/06/19

配給会社名 0023/0442

解説


これからあなたが見ることになるのは、三次元の断片(ピース)である。
そして、その断片を組み立てることによって、そこに四次元が現れる—。『テッセラクト』は、映像のパズル。かつてない大胆なコンセプトの映像体験。進化を続ける映画の最終形態ともいうべき、インテリジェントな傑作が誕生した。

原作は、レオナルド・ディカプリオ主演により映画化された『ザ・ビーチ』の著者であり、映画『28日後…』の脚本を手がけたアレックス・ガーランドの「四次元立方体(原題:THE TESSERACT)」。3つの別々のストーリーを組み立てることによって読者だけが登場人物たちの関連性を“神の視点”から見ることができるという小説として全く新しい視点を打ち出した本作は、映像化不可能と言われてきた。

この原作に挑み、監督、脚本を手がけたのは、『レイン』、『the EYE【アイ】』の世界的ヒットで熱い注目を浴びるオキサイド・パン。香港出身でありながら、タイをベースに活動し、弟ダニー・パンと共同監督を行ってきたオキサイドだが、本作はソロでの監督作。またダイアローグの60%が英語という国際的作品への初進出となった。オキサイド自身のアイデアに基づき、イギリス人作家のパトリック・ニーテとの共同作業で原作の視点、構造を取り入れつつ、大胆なまでに新しいストーリーや映像的要素が加えられた脚本が生まれた。

主演は、『ベルベット・ゴールドマイン』『ベッカムに恋して』のジョナサン・リース・マイヤーズ、『バタフライ・キス』『HEART』のサスキア・リーヴス。タイ人のキャストにも、イギリス人とタイ人のハーフの天才子役アレクサンダー・レンデルをはじめ、国際色豊かな俳優陣が揃った。

本作のプロデュースは、日本のスタッフによって行われた。イギリス人の原作と主要キャスト、香港人の監督、タイのスタッフ、キャスト、そして日本のサウンド&プロデュースチームという、異色のコラボレーションによって完成した本作は既にヨーロッパを中心に既に20ヵ国以上で配給されることが決定しており、アジアから発信された映画としての新たな地平を切り開いた作品としても注目を集めている。

ストーリー

タイ、バンコク。午後5時47分。
停電とともに時計が止まり、すべてが始まった。お互いの存在すら知らない男と女の運命の糸が、さびれたホテルで複雑に絡み合い、激しくも哀しい衝撃のクライマックスに向けて暴走を始めた・・・

バンコクの朽ち果てたホテル。
イギリス人のショーンはドラッグ取引相手であるタイ・マフィアのボス、シア・トウの到着を緊張しながら待っている。予定の時間を過ぎても現れない彼らに緊張と恐怖が高まる中、突然部屋の電源が落ち、時計が5時47分を指して止まる。??停電。ショーンはパニックに陥り、耐えきれず部屋を出てゆく。繁華街のバーで酒を飲み、部屋に戻ってみると、ドアの下には、シア・トウの手下からのメモが残されている。“明朝、ここで待て。”アルコールで深い眠りに落ちたショーンのところに、早朝シア・トウ一味が現れる・・・。

ショーンが受け取ることになっていたドラッグは、シア・トウが数日前に対立組織のボスを襲撃し、奪い取ったものだった。ドラッグを手にショーンとの取引に出かけようとしたシア・トウは、ドラッグ奪回を狙う殺し屋に襲われる。激しい銃撃戦の末、応戦した手下の弾丸が殺し屋をとらえ、かすり傷だけで済んだ。ドラッグも無事だったが、取引は中止せざるを得ない。「明日の朝に出直すと伝えろ」シア・トウは、手下をホテルに送り込んだ。

シア・トウ襲撃で、腹部に銃弾を受けた殺し屋の女は、ホテルの203号室に潜んでいた。
ドラッグの取引相手の情報を得た彼女は、ここでシア・トウを待ち伏せているのだ。携帯電話が鳴り、その瞬間、部屋の電源が落ちる。電話の相手は「今日は取引中止だ」と告げる。彼女は、傷の手当てをするため、ホテルのフロントに電話を掛けた。
「203号室だけど・・・お湯を持ってきて。」

同じホテルでベルボーイとして働くタイ人の少年、ウィット。
停電で暗くなった客室で、金目のものを物色している。カメラを見つけ、部屋を出たところで、宿泊客に出くわし驚くが、なんとかごまかしてロビーへ。そこへ、裕福そうなイギリス人女性がホテルにチェックインしてくる。新しいカモの出現に内心喜ぶウィット。その時、ロビーの電話が鳴り、電話を取った主人から指示を受ける。「この人を242号室に案内した後、203号室へお湯を持って行け。」

イギリス人女性ローザは、ベルボーイの少年に部屋へと案内される。彼女は心理学者でリサーチのためバンコクへやってきた。子供たちの見る夢についてインタビューをしている。子供たちの姿は、彼女にとって死んでしまった息子の姿と重なる。生きていれば、このベルボーイの少年と同じ年頃の男の子だった・・・。まだお互いの存在すら知らない人間たち──。彼らの運命は複雑に絡み合い、やがてひとつの結末へと突き進んでいく・・・・・。

スタッフ

原作:アレックス・ガーランド著「四次元立方体」アーティストハウス刊
製作:楠部孝、甲斐真樹、スージュン
監督:オキサイド・パン
脚本:オキサイド・パン、パトリック・ニーテ
撮影:デーチャ・シーマンタ
美術:ヴィサーヤ・ナヴァソン
配給:アーティストフィルム、ファントム・フィルム

キャスト

ジョナサン・リース・マイヤーズ
サスキア・リーヴス
アレクサンダー・レンデル
カルロ・ナンニ
レナ・クリステンセン
ヴェラディス・ヴィニャラス
トゥンピチャ・シマサセン
ピタクポン・シラパソーン
ラーカナ・ヴァタナウォンスリー
ソムリー・フィブーンパン

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