恋は負けない
原題:Loser
”いいひと”だって、恋をする。
2000年7月20日全米初公開
2000年/アメリカ/カラー/95分/ビスタサイズ/全5巻/2,610m/ コロンビア・ピクチャーズ提供/SDDS・SRD・SR/字幕翻訳:落合寿和/ 配給:ソニー・ピクチャーズエンターティンメント
2002年03月21日よりDVD発売開始 2002年3月21日よりビデオ発売 2001年10月6日よりシネマメディアージュほか全国順次ロードショー公開
公開初日 2001/10/06
公開終了日 2001/10/26
配給会社名 0042
公開日メモ 『アメリカン・パイ』でアップルパイでナニをしたジェイソン・ビッグスと『アメリカン・ビューティー』で中年男を誘惑したミーナ・スバーリが共演するおバカな笑いをちりばめつつ、切ない恋心に胸をキュンさせる純愛コメディ。
解説
いいひと。もともとは誉め言葉だったにずなのに、最近はなんだか“恋の相手には考えられない人”と同意語で使われている感があります。『恋は負けない』は、そんな“いいひと”ポールの可笑しくて、焦れったくて、そして、ちょっと切ない純愛コメディ。おバカな笑いを散りばめつつ、最後はとこか胸の奥を温かくしてくれるアメリカお得意の青春コメディに、またまた愛すべき作品が誕生しました。
田舎町から大都会ニューヨークの大学に進んだポールは、いまどき珍しいくらいの“いいひと”。あまりの純朴さ加減は、遊ぶことしか頭にないルームメイトの金持ちのボンボントリオに疎まれるほど。
でも“いいひと”だって恋をする。お相手は、文学のクラスで隣り合わせたドーラ。しかし、ドーラは、ハンサムな文学部のオルコット教授の恋人。ドーラにとっては、ポールは“いいひと”なお友達に過ぎないのだ。が、皮肉なことに、実はドーラも、オルコット教授にとっては、都合のいい女に過ぎなかった。
ルームメイトたちから“ルーザー(負け犬)”の烙印を押されながら、「なんでそこまで?」と観ているほうが焦れったくなるほど、誰に対しても“いいひと”でありつづけるポールに、果たして幸福はやってくるのか?都合のいい女ドーラは、本当の恋を見つけることができるのか?『初体験/リッジモント・ハイ』『クルーレス』で高校生をビビッドに描いたエイミー・ヘッカリングが、『ベイビー・トーク』シリーズ、『クルーレス』に続いて脚本も手掛け、今度は大学を舞台に、たとえ他人から見れば“負け犬”でも、自分自身であり続けることで恋を勝ち取る“いいひと”をハートフルに描きます。
そんな、ポールには、なんと、『アメリカン・パイ』でアップル・パイでナニしたジェイソン・ビッグス。ドーラには、同じ『アメリカン・パイ』で真面目なコーラス部員を演じ、『アメリカン・ビューティー』でに中年男を誘惑して、一躍ハリウッドの注目を集めたミーナ・スヴァーリと、旬な顔合わせ。さらに、ポールの恋と奨学金の前に立もはだかる宿敵の文学部教授には、『恋愛小説家』でオスカー候補になった実力派ハンサム、グレッグ・キニア。
何とも、マニア心をくすぐるキャスティングが実現したのた!
ポールの父親役で顔を出すダン・エイクロイドをはじめ、カメオも充実。舞台がニューヨークだけに、ワシントン・スクエア・パークやセントラル・パークといった名所もふんだんに取り入れて、秋のニューヨークの美しさを堪能させることも忘れていない。さらに大ヒット・ミュージカル『キャバレー』や、日本でもカルトな人気を誇るグランジ系バンド、エヴァークリアが登場するという意外なお楽しみも満載。
製作は、エイミー・ヘッカリング、トウィンク・キャブラン。撮影はロブ・ハーン、美術はスティーヴン・ジョーダン、衣裳はモナ・メイら、ヘッカリング作品ではお馴染みの一流スタッフが勢揃い。可笑しさと、切なさと、優しさが一杯の『恋は負けない』で、“いいひと”だからこその恋と人生の幸福を抱き締めて下さい。
ストーリー
田舎町の純朴青年ポール(ジェイソン・ビッグス)は、めでたくニューヨークの大学の奨学生に。大喜びの父親(ダン・エイクロイド)から、「話したそうな相手を見つけて、聞き役になれ」と友達作りの秘訣を教わって大都会へと送り出される。
しかし、『ファーゴ』の小道具みたいな帽子をかぶった田舎者丸出しのポールは、誰からも相手にされず、大学で浮きまくり。遊び好きな金持ちルームメイト3人組アダム(ザック・オース)、クリス(トム・サドスキ)、ノア(ジミ・シンプソン)には、「服もダサいし、部屋で勉強ばかりしているお前は嫌われ者だ」とバカにされる。でも、勉強の手を抜いて成績が悪くなると奨学生のポールは退学になってしまうのだ。
そんな彼に声をかけてくれたのが、文学のクラスで一緒のドーラ(ミーナ・スヴァーリ)。実は、彼女は文学部教授オルコット(グレッグ・キニア)の恋人なのだが、この教授、ルックスはいいが、成績評価を相談したポールに「文学と交渉術は関係ない」と、感じが悪い。
ところが、ドーらにも悩みがあった。ブロンクスの実家から通う彼女は、終電が早すぎて学費を稼ぐのための夜のバイトがままならいのだ。オルコットの部屋で一緒に暮らせば、問題は解決するのだが2人の関係がバレるのを恐れてるオルコットはクビを縦にふらない。
一方、3人組の陰謀で寮を追い出されたポールは、動物病院へお引っ越し。片隅の小部屋に下宿させてもらうことになる。その矢先、寮は酒と薬物が禁止になったことから、3人組は途端に友達ズラしてポールに接近。動物病院をちゃっかりパーティー会場にしてしまう。
そんな時、ラッキーにも、ポールはドーラのお気に入りにバンド、エヴァークリアのライブに彼女を誘うことに成功。しかし、彼女は現れない。バイト面接の帰りに出会ったアダムに誘われて寄った動物病院のパーティーで怪しいクスリを飲まされてしまったのだ。動物病院に戻ったポールが発見したのは、意識を失ったドーラ。彼女を病院に担ぎ込んだポールは、オルコットが緊急連絡先になっていたことから2人の関係を知ってしまう。しかし、オルコットは他人のふり。動物病院に彼女を連れて帰ったポールは、献身的に看病を続け、ドーラを喜ばせるために、オルコット教授から見舞いの花束が贈られたと嘘までつく始末。
ところが、ポールとの会話からオルコットとドーラの関係を知った3人組は、教授を強請って文学の単位をゲット。ドーラの近況を伝えに行ったポールまで、強請りの一味だと思われてしまう。そんな誤解をよそに、回復したドーラとポールは親密さを増していく。ドーラはポールのファッションを改造、タダで楽しめるニューヨーク案内にも連れ出してくれる。気分はすっかり恋人同士。
しかし、ポールの幸せは長く続かなかった。スキャンダルを恐れたオルコットが、2人の関係を公にする道を選んだのだ。ドーラは念願叶って、オルコットと暮らし始めるが、ポールの心には、ぽっかりと穴が…。
スタッフ
製作・監督・脚本:エイミー・ヘッカリング
製作:トウィンク・キャプラン
製作総指揮:ジョン・M・エッカード
撮影:ロブ・ハーン
美術:スティーヴン・ジョーダン
衣装:モナ・メイ
編集:デブラ・チエイト
音楽:エリオット・ルーリー
キャスト
ポール・タネック:ジェイソン・ビッグス
ドーラ・ダイアモンド:ミーナ・スヴァーリ
エドワード・オルコット教授:グレッグ・キニア
アダム:ザック・オース
クリス:トム・サドキス
ノア:ジミ・シンプソン
ポールの父:ダン・エイクロイド
ジーナ:トウィンク・キャプラン
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