原題:Club Fandango

ベルリンの夜を疾走していく女と男の『ぎりぎり』なラブストーリー

2000年11月30日ドイツ初公開

2000年/ドイツ/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/91分/字幕:太田直子 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2002年04月26日よりDVD発売開始 2002年4月26日ビデオ発売 2001年7月28日よりシネマスクエアとうきゅうにてロードショー公開

ビデオ時に変わった場合の題名 略奪者

公開初日 2001/07/28

配給会社名 0025

公開日メモ 究極のファンダンゴ"夢"を求めてベルリンを駆け抜けていくヤツらのパーティは、始まったばかり。クラブシーンを騒がすDJ+60年代ラウンジのゆるさが絶妙にブレンドされたサウンド×クールで遊び心満載の映像。

解説


《ベルリン発!ラウドでハイパーなやつらがターンテーブルの上で見るファンダンゴ》
究極のファンダンゴ”夢”を求めてベルリンを駆け抜けていくヤツらのパーティは、始まったばかり。クラブシーンを騒がすDJ+60年代ラウンジのゆるさが絶妙にブレンドされたサウンド×クールで遊び心満載の映像。
今のベルリンの若者をビビッドに描いた傑作!

ストーリー

《シャーリーのファンダンゴ》
キュートな魅力でベルリンのクラブ・クイーンとして名を馳せているシャーリー・マウス(ニコレット・クラビッツ)の夢はモデルになること。ただひとつ問題なのは身長が足りないこと。
シャーリーの恋人ルポ(リッキー・ミューラー)はクラブのオーナーで、サイドビジネスにヤバいことをやっている。普段は紳士なルポだが、自分がコケにされてると感じるや否や残酷になる。だけどシャーリーと一緒にいる時のルポは、羊のようにおとなしく、彼女のどんな頼みでも拒めない優しい恋人だ。
シャーリーが、有名デザイナーのオーディションに参加したいがために、モデル・エージェントのジャン=ポールと一緒に、高級マンションの深夜パーティに入り込んでも、ルポは見て見ない振りをした。
しかしコカインでハイになっているジャン=ポールはシャーリの望みには無頓着だった。仕方なく招待状もないまま、オーディションへ行き、念願通り有名デザイナーの目に止まる。かに思えたが、正直な所、「背が低すぎる」とまたしても落とされる。
その後、お酒落なレストランにルポと食事に出かけたシャーリーは、自分の夢がなかなか叶わないことに苛立ち、パニックに陥る。
ルポは必死に彼女を落ち着かせようとする…「モデルになれなくたって、子供を産んで僕と一緒に家族を作ればいい。」
だけど、それはルポの夢であってシャーリーの夢ではない。彼女は子供など欲しくない。彼女の夢は最新のファッションに身を包んだモデルだ。シャーリーは有名カメラマンの撮影現場に飛び入りして自分を最大限にアピール、彼の目に止まることに成功する。
これこそ絶好のチャンス、ビッグ・ステップ!!ファッション界での成功への道が開けたシャーリーは、ルポの金庫から有り金を盗み出し、ルポのシトロエンを奪って新しい世界へ飛び立つ。

《盲目のDJサニー・サンシャインのファンダンゴ》
DJサニー・サンシャイン(モーリッツ・ブライプトロイ)は、かつて最高にクールなDJで、どんなパーティでも大スターだった。仲間のアキラとサニーは、街で一番ホットなDJコンビ。もちろん女の子もよりどりみどり。
だけど、彼らが最も愛しているのは音楽!サニー・サンシャインとアキラの愛のこもった手にかかれば観衆は熱狂して踊り狂う。それがふたりには最高のエクスタシーだった。しかし人気が上がれば上がるほど、当然問題も起きた。
アキラが自分たちの成功に対処できず、ドラッグに溺れるようになったのだ。
ある日、違法パーティでアキラがラリってる最中に警察の手入れがあり、派手に抵抗した彼は逮捕され刑務所に送られる。
サニーは気づく。もううんざりだ。これで終わりにしよう。今から俺は目が見えない振りをしよう。盲目のDJサニー・サンシャインの誕生だ。
ルポのクラブの呼び物は盲目のDJサニーのパーティ。曲を選ぶためにサニーがその指でLPの溝に注意深く触れると、クラブのうねりは最高潮に達する。
しかしサニーの心は動かない。もうバカ騒ぎはまっぴらだった。彼のサングラスは、身を守る盾。トラブルに巻き込まれることもない。
しかしアキラが釈放されてから状況は最悪に逆戻り。アキラのトラブルにまた巻き込まれ、今度はギャングに追われる羽目に…。サニーの警告もラリっているアキラには通じない。いらいらが募りDJの合い間にクラブのトイレで、コカインを吸おうとするが、隣の個室で激しいセックスが行われ、サニーはコカインをトイレに落としてしまう。怒ったサニーが怒鳴り込んだカップルの片割れはなんとルポだった。
ルポはサニーが目が見えるのを知って激怒、彼を店から追い出してしまう。

《ルポのファンダンゴ》
ルポ(リッチー・ミューラー)は、街で一番ホットなクラブのオーナー。彼は用心棒から文字通り戦ってトップまで登り詰め、この店を買収したのだ。
ルポはタフな男で、自分のルールで生きていた。誰にも負けない。それが彼のモットー。そんな彼の唯一の弱点は恋人のシャーリー(ニコレット・クラビッツ)。ルポはエキセントリックで欲望に食欲な彼女がどんなことをしょうと許してしまう。たとえ、シャーリーが300ドルの皮のコートを1500ドルだと言って、差額をポケットに入れてもルポは許した。ルポはシャーリーを心から愛していた。
彼には右腕ブルーノ(ラース・ルドルフ)がいた。ブルーノがいれば、ルポの商売は安泰だった。そしてルポが決めたことに違反した者は誰がボスなのか思い知らされる羽目に陥るのだった。
一方、ルポにはほかの心配ごとがあった。謎のドラッグディーラー、デューク(コリーナ・ハルフォッヒ)が、ブルーノが持ってるコカインを欲しがっているのだ。彼はこの取引を有利に運びたかった。

《アキラのファンダンゴ》
かつてはベルリンのパーティを沸かせた男。でもドラッグにはまりやばい人たちに追われるハメに。それでもハイパーな快楽を求め、サニーの助言にも耳を貸さず、自分のファンダンゴに向けて突っ走る。

《3人のファンダンゴ》
シャーリーは、シトロエンをとある地下クラブの前に止める。彼女は今完全に頭が麻痺していた。
ただ聞こえる音楽に身を任せるシャーリー。
ギャングに追われたサニーは、ちょうどルポの車を見つけ、車を引き取りにきた彼とでくわす。反射的にサニーは車を乗っ取り逃げ出そうとする。この時シャーリーが車の前に飛び出した!
最初は躊躇していたサニーだったが、シャーリーを車内に引きずり込み、アクセルを思いっきり踏み込み、ルポを轢く。

それはあらゆる感情がクレージーになり、自分を抑えられず最後までイってしまうエキサイティングな夜の始まりだった!

彼らの究極のファンダンゴが今、始まったのだ!

スタッフ

製作:ヴェルナー・ポスアルド
監督・脚本:マシアス・グラスナー
撮影:ゾニア・ローム
音楽:フェティシュ/マイスター

キャスト

シャーリー・マウス:ニコレット・クラビッツ
DJサニー・サンシャイン:モーリッツ・ブライプトロイ
ルポ:リッチー・ミューラー
アキラ:Ⅲ—ヤング・キム
ブルーノ:ラース・ルドルフ
ペドロ:フォルカー・シュペングラー

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