原題:DOUBLE DISASTER

標的N.Y. ロシア原子力潜水艦。 核兵器を搭載したジェット機。 その標的はアメリカ合衆国 米国最大の危機。

2000年/アメリカ映画/84min DVD発売:クリエイティブアクザ・販売:パイオニアLDC(税抜:4,700) ビデオ発売・販売:マクザム(税抜:16,000)

2001年8月24日DVD発売/2001年8月3日ビデオ発売&レンタル開始

解説


『メン・イン・ブラック』『ワイルド・ワイルド・ウエスト』のバリー・ソネンフェルドが放つよるパニック・アクション巨編!。ニューヨークを標的に定めたロシアの原子力潜水艦と核兵器を搭載したジェット機。アメリカを守るため、ハイテク機器、知力、体力を駆使し、ロシアン・スパイに挑む秘密諜報員。果たして彼等は第三次世界大戦の危機を回避できるか?
出演は『モブスターズ/青春の群像』のコスタス・マンディロア、『スターシップ・トゥルーパーズ』のディナ・メイヤー、『L.A.コンフィデンシャル』のポール・ギルフォイル他。
『M:I−2』『チャーリーズ・エンジェル』に続く諜報アクション最新作。その面白さに戦争アクションを加味、圧倒的なエンタテインメントで迫る超大作!

【チェック・ポイント!】

 う〜ん、作品自体は面白いんだけど、このパッケージと邦題はちょっと問題あり。どこから見ても、未公開ビデオの人気ジャンルである近未来戦争パニックアクションって感じで、しかもバリー・ソネンフェルドの製作。いつこんな未公開ものつくったんだ??って感じだったんですが、実はこのビデオ、現在WOWOWで好評オン・エア中の『シークレット・エージェントマン』だったのでした。原題の『DOUBLE DISASTER』って、要は核を扱った破滅ものっぽい2エピソードを収録したってことなのね。ハードな物語かと思ったら、お気楽スタイリッシュ・アクションじゃん。久々に騙されたぜ!…って感じですが、まぁ、この感覚も未公開ものを見る時の醍醐味ではあるわけだ(苦笑)。因みに、この騙されたってのは、繰り返すけど内容の面白い、つまらないとは無関係なんでその点は誤解のなきように。
 『シークレット・エージェントマン』は2000年にアメリカで放映されたTVシリーズで、世界を股にかける巨大スパイ組織のスーパー・エージェント…絵に描いたような色男で腕利きのモンク(コスタス・マンディロア)、セクシーで負けず嫌いな女性エージェント、ホリディ(ディナ・メイヤー)、軽口をたたきながら二人をサポートする黒人エージェント、デイヴィス(ドンドレイ・T・ウィットフィールド)…達が、彼らの上司ブルーベック(ポール・ギルフォード)の指揮の下、世界規模の陰謀や危機に立ち向かっていく。モンクの色事がらみのエピソードからスタートする構成からも判るように、古風で王道なスパイ物語を、古典スパイドラマ『秘密指令』の主題歌のリミックス・ヴァージョンにのせてスタイリッシュに描く。アナクロ感覚と、とぼけたユーモアがなかなか楽しいシリーズだ。
 さて、本ビデオのメイン・ビジュアル扱い(…ってここまで派手なシーンは本編中にはないですが(苦笑))になっている1本目は、WOWOWでは7月16日にオンエアされた3話『暗い海の底に永遠なる静寂を“Sleepers”』。旧ソ連の核搭載無人潜水艦が、Y2K問題で誤作動しニューヨークを目標に侵攻をはじめる。モンクは旧KGBの美人エージェント、ララに協力を要請、原潜を阻止するべくロシアへ、そしてアメリカ沖の原潜へ。本作の原題にの“Sleepers”とは、旧ソビエトがアメリカでの破壊活動を行なうために、催眠状態で指令をインプットされた上でアメリカの一般市民として生活している工作員のこと。決められたサインで指令が覚醒するという、まさに冷戦の産物だが、劇中では現在も6000人のスリーパーが、催眠を解かれぬまま生活を送っているという設定。その存在理由は、今のロシアは6000人分の年金は払えないから(笑)。いや、でもなんかいじましくも説得力ある理由だよね。
 2本目は、現時点では未放映(9月にオン・エア予定)の10話『多忙なスパイに快適な空の旅を 』。ペンタゴンでコンピュータに取り込んだデジタル画像や写真を投影した完璧な3Dマスクを開発するも首にされた天才女性技術者シモーネが、核爆弾を入手した上でホリディに変装、ブルーベックの専用機をハイ・ジャックし攻撃目標をペンダゴンへ。モンクとホリディは離陸寸前に事件に気づき、陰謀を阻止するべく機に潜入する。シモーネの完璧な変装に一度は騙されたモンクとホリディのキスを巡るやり取りがなんとも可笑しい。それを引っ張っての、クライマックスのキス場面もいい感じだ。
 WOWOWが観れない方は勿論のこと、WOWOWが観れるシリーズ・ファンの方も10話を初放映より先に楽しめるという点でも、一見の価値はある。なお、このシリーズのビデオは、他にも2本が『シークレット・エージェントマン』としてリリース済みだ。
(殿井君人)

ストーリー


ロシアの原子力潜水艦からニューヨークを核攻撃するとの宣告を受けた合衆国政府は、特別諜報部員のモンク、ホリディ、デービスに調査を命じる。陰謀の裏を仕切るロシアン・スパイの存在を嗅ぎつけた彼等は敵の行方を負うが、ロシア政府が公式に武力行使を拒否。3人の作戦は米国政府の関知しない、決死のミッションと化す。頼れるのは自分たちのみ。ニューヨーク崩壊まで、後僅か。果たして彼等はアメリカの未来を救えるのか…。

スタッフ

製作総指揮:バリー・ソネンフェルド&バリー・ジョセフソン『メン・イン・ブラック』『ワイルド・ワイルド・ウェスト』
監督:ディラン・サラフィアン『ターミナルベロシティ』
   ボー・ウェルチ『メン・イン・ブラック』シリーズ
脚本:クリス・ディッキー『新アウター・リミッツ』
撮影:グレッグ・ガーディナー『ワイルド・スモーカーズ』
音楽:デヴィッド・バーゴード『バニシング・サン』シリーズ

キャスト

コスタス・マンディロア『ステルス・ファイター』『イントレピッド』
ディナ・メイヤー『スターシップ・トゥルーパーズ』『JM』
ドンドレ・T・ウィットフィールド
ポール・ギルフォイル『L.A.コンフィデンシャル』『エアフォース・ワン』
ブリジット・パコ『パラノイア』『N.Y.殺人捜査線2』
イヴァナ・ミリチェヴィック『エネミー・オブ・アメリカ』
ジャン・トリスカ『RONIN』『コード:ゼロ』『ゴールデン・ボーイ』

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