イベント・ホライゾン

原題：EVENT HORIZON

東京国際ファンタスティック映画祭'97出展作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/

1997年／アメリカ映画／97min／発売：ＣＩＣ・ビクタービデオ

2012年11月22日よりＤＶＤリリース 2006年10月20日よりＤＶＤリリース 2002年10月25日よりＤＶＤレンタル開始 2001年2月23日ＤＶＤ発売 1997年劇場公開作品

解説

ストーリー

　地球の周回軌道上を回るデイライト宇宙ステーションに勤務するウィリアム・ウェアー博士（サム・ニール）は、亡くなった妻のクレア（ホリー・チャント）を巡る悪夢から突然目覚める。頭脳明晰な科学者であるウェアーは、自殺した妻と失われたイベント・ホライゾン号の悪夢に、何年もの間悩まされ続けていた。
　イベント・ホライゾン号は遠い星々にまで到達できるよう、ウェアーが設計したプロトタイプのスペースシップだが、処女航海の途中クルーを乗せたまま突如として消息を絶ってしまっていた。そして7年後、そのイベント・ホライゾン号が海王星近辺に突然出現したことを、緊急ビーコンが告げる。船に残る生存者が通信を発したに違いないと、早速救助隊が組織され、イベント・ホライゾン号および生存者救出の任務を帯びて出発することになる。この任務を命じられたのは、救助船USAC（ユナイテッド・エアロスペース・コマンド＝合衆国航空宇宙軍）ルイス＆クラーク号だった。その船名は、1805年に北米大陸横断を成功させた、名高い探検隊のリーダーの名から来ている。ルイス＆クラークは別の任務を終えて帰還したばかりで、クルーは上陸休暇を待ちわびているところだった。海王星に向かっての出航命令は決して嬉しいものではなかったが、ミラー船長（ローレンス・フィッシュバーン）を率いて、再び旅立たねばならなくなる。ナビゲーターのスターク（ジョエリー・リチャードソン）、緊急対策技術者のピーターズ（キャサリン・クインラン）とクーパー（リチャード・T・ジョーンズ）、エンジニアのジャスティン（ジャック・ノーズワーシー）、船医のD．J．（ジェイソン・アイザックス）、パイロットのスミス（ショーン・パートウィー）たちはミラーと共に、同行を願い出た設計者のウェアー博士も伴って、イベント・ホライゾン号に到達するための56日間の旅に出発する。
　彼らが深宇宙に到達した時、初めてウェアーはイベント・ホライゾン号に関する秘密を明らかにする。この船の運命についてこれまで語られてきたことは、すべて嘘であること、実際には何が起きたのかがまったく分からないこと。イベント・ホライゾン号は、これまで物理的にも技術的にも不可能と信じられていた超光速飛行用に設計された最初のスペースシップであったが、その革命的技術である重力ドライブを開始した瞬間に、跡形もなく消滅してしまったことなどを、彼は告白する。船の運命を示す唯一の証拠である、とぎれとぎれの音声の録音を聞かされたクルーの間に、不安感が広がる…それは人間のものとも思えない凄まじい悲鳴と、泣き叫ぶ声だったのだ。
　ついに発見したイベント・ホライゾン号は、海王星の大気を背景に不気味に浮かぶ、十字型の巨大な船だった。生命反応探査のためのバイオモニターは、不思議な意味不明の数値を示す。イベント・ホライゾン号に乗り移った救助隊は、まるで見捨てられた大聖堂のように沈黙に包まれた広大な船内に驚く。そして、曲がりくねった通路や船室内を捜索するうち、消え失せたクルーを襲った悪夢のような運命を示すヒントを次第に見つけ出し、やがて宇宙の奥深くに潜む、想像を絶する恐怖に遭遇することになるのである。
　7年間、消息を絶ったままの18名の乗組員の行方と、イベント・ホライゾン号で次々と起こる怪異現象の謎とは？　ルイス＆クラーク号のクルーたちは無事生還できるのか？　そして、イベント・ホライゾン号に一体何が起きたのか…。

スタッフ

監督：ポール・アンダーソン
製作：ローレンス・ゴードン、ロイド・レヴィン、ジェレミー・ボルト
脚本：フィリップ・アイズナー
製作総指揮：ニック・ギロット
撮影：エイドリアン・ビドル
衣装：ジョン・モロ
音楽：マイケル・カーメン
視覚効果：リチャード・ユーリッチ

キャスト

ローレンス・フィッシュバーン
サム・ニール
キャサリン・クインラン
ジョエリー・リチャードソン
リチャード・Ｔ・ジョーンズ
ジャック・ノーズワーシー
ジェイソン・アイザックス
ショーン・パートウィー

LINK

□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す