原題:Gossip

笑顔の陰に、秘密がいっぱい

2000年/スウェーデン/135分/35㎜/カラー/ヴィスタサイズ/DTS/ 字幕翻訳:石田泰子/バイオ作成:梅園房良 後援:スウェーデン大使館、スカンジナビア政府観光局/ 配給:アルシネテラン

2001年7月28日よりシャンテシネにてロードショー公開

公開初日 2001/07/28

配給会社名 0013

公開日メモ 《『太陽の誘い』のコリン・ナトリー監督、待望の最新作》 前作『太陽の誘い』で、男と女の愛の深さと官能の悦びを、美しい白夜の季節のスウェーデンを舞台に描き、見事2000年アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたイギリス出身の監督コリン・ナトリー。名実ともに現在の北欧映画界を代表する大女優9人を集めて、彼女たちが愛と主役を奪い合うというスキャンダラスな業界を浮き彫りにした物語。

解説


《『太陽の誘い』のコリン・ナトリー監督、待望の最新作》
前作『太陽の誘い』で、男と女の愛の深さと官能の悦びを、美しい白夜の季節のスウェーデンを舞台に描き、見事2000年アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたイギリス出身の監督コリン・ナトリー。活動拠点のスウェーデンはもとより、海外でも高い評価を得ている実力派である。そんなナトリー監督の新作『ゴシップ』は、前作のまっすぐな愛とは対照的に、名実ともに現在の北欧映画界を代表する大女優9人を集めて、彼女たちが愛と主役を奪い合うというスキャンダラスな業界を浮き彫りにした物語。2000年のクリスマスシーズンに本国スウェーデンで公開され、超豪華なキャストによって繰り広げられる現実さながらのドラマ性が話題となり、大ヒットを記録した。

《グレタ・ガルボの「クリスチナ女王」役は誰の手に?》
ベテランの域に達した女ざかりの美しい9人の女優たち彼女たちが競うのは、スウェーデンからハリウッドに渡り、銀幕の女王となったグレタ・ガルボの代表作『クリスチナ女王』リメイクの主役である。映画はクリスチナ女王役を獲得した1人の女優が発表されるまでの、それぞれの1日を追いかけていく。彼女たちは誰が女王役を射止めるのか、期待や不安、恐れを抱いている。華やかな女優の世界の陰には、愛や友情があり、スキャンダルや秘密があり、噂話や欺きが数多く存在する。そして彼女たちと周りの男たちは、仕事に悩み、焦り、傷つき、時に喜び、また一方で誘惑し、駆け引きし、恋焦がれ、嫉妬し、絶望し、そして愛に微かな希望を抱く…。そんな様々な人々の思惑が交錯する中、女優たちは映画の中や舞台上で、ある人生を生き、さらに実生活でも演技をしていたりする。何が現実で、何が虚構なのか?——それは、観客はおろか、本人たちでさえ気づいていない境界線上の出来事。ナトリー監督は網の目のように絡まった人間関係の糸をほどきながら、24時間という短い、しかし人生の混沌を垣間見るには十分な時間の中で、女優たちの表と裏の顔を巧みに描いている。

《北欧映画界のスターが結集!超豪華なキャスト陣》
眩い9人のスター女優をはじめ、共演の女優・男優たちに至っても、北欧で誰もが知っている俳優たちが集められた。クリスチナ女王を競う女優たちには、ビレ・アウグストの『愛の風景』(92)でカンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を獲得し、また『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』(99)のスカイウォーカーの母シミ役でも記憶に新しいペルニッラ・アウグスト、ナトリー監督の妻で『太陽の誘い』(98)での薫りたつ魅力に溢れるエレン役が印象的なヘレーナ・ベリストレム、2000年カンヌ国際映画祭に正式出品されたリヴ・ウルマン監督『Trolsa(不貞)』(00)での熱演が話題となったレーナ・エンドレ、イングマール・ベルイマン最後の劇映画『ファニーとアレクサンデル』(82)のスティーナ・エクブラ、ナトリー監督の『Sista dansen(ラスト・ダンス)』(93)、『ファニーとアレクサンデル』のエヴァ・フレーリング、故ボー・ヴィーデルベリ監督の『あこがれ美しく燃え』(95)のマーリカ・ラガークランツ、『愛の風景』、『アイズ・ワイド・シャット』(99)のマリー・リシヤードソン、『太陽の誘い』のグニッラ・レール、スザンネ・レウテルが扮している。また『愛の風景』のマルガレータ・クロークや『不良少女モニカ』(53)をはじめとするベルイマンのミューズ、ハリエット・アンデションといった大ベテランも特別出演。さらに、共演の男優としてはナトリー作品でおなじみのロルフ・ラスゴードやぺーテル・アンデション、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(85)でラッセ・ハルストレムらとともにアカデミー賞最優秀脚色賞を受賞した、脚本家で俳優でもあるブラッセ・ブレンストレム、『暗殺の瞬間』(98)のミカエル・パースブラント、ぺーテル・ハーベル、また『あこがれ美しく燃え』、『太陽の誘《いざな》い』のユーハン・ヴィーデルベリらが出演し、脇を固めている。そしてこれらほとんど全員の俳優が、スウェーデンやノルウェーのアカデミーとも言うべき賞で、主演・助演賞を受賞した経歴を持ち、まさに現在の北欧映画界を代表する豪華な顔ぶれとなっている。

ストーリー

今日は特別な日になるだろう。
この日、スウェーデンからハリウッドへ渡り、銀幕のスターとなったグレタ・ガルボの代表作『クリスチナ女王』リメイクのヒロイン役が選ばれる。
候補者は9人いずれもスウェーデンを代表する美しい大女優たちである。レベッカ、アレクサンドラ、ステッラ、カーリン、エイヴォル、ゲオルギーナ、セシリア、ヒット、そしてモリー。
既にスクリーンテストを済ませた彼女たちは、”ポスト・グレタ・ガルボ”の称号を与えられる、たった1人の女優が発表されるその時を、期待と不安、恐れを抱きながら待っている。

この日はまた、レベッカの40歳の誕生日パーティーが予定されている。表面上はライバルでもあり、仲のよい友人でもある9人の女優たち。しかし、一歩中へ踏み込めば、そこには複雑に絡み合った人間関係が見え隠れする。不倫や誘惑、レズビアン関係、過去の恋人への未練、パートナーへの嫉妬・・・。愛をめぐってもまた、彼女たちは水面下で戦いを繰り広げているのだ。

運命の瞬間まで24時間。果たしてクリスチナ女王役を射止めるのは誰なのだろうか?
そして、愛を手にするのは…。

スタッフ

製作・脚本・監督:コリン・ナトリー
音楽:ペール・アンドレアション
美術:ベングト・フレーデルベリ
メイク:アンナ=レーナ・メーリン
衣装:カミラ・トゥーリン
録音:ボー・ペルション
音編集:ラッセ・リリェホルム
製作管理:マーリタ・ノーステット
撮影:イェンス・フィッシェル
編集:ペリー・シャファー

キャスト

ペルニッラ・アウグスト:モリー・フィッシェル
ヘレーナ・ベリストレム:ステラ・リンドベリ
レーナ・エンドレ:レベッカ・オルション=フリゴード
スティーナ・エクブラ:エイヴォル・ペラス
エヴァ・フレーリング:ゲオルギーナ・セト
マーリカ・ラゲルクランツ:カーリン・カルタース
スザンネ・レウテル:アレクサンドラ・フルステイ
マリー・リシャードソン:セシリア・ファルック
グニッラ・レール:ヒット・イェップソン

マルガレータ・クローク:イングリッド・セト
ハリエット・アンデション:カミッラ・ステーン
ペーテル・アンデション:トーマス・ベリ
ブラッセ・ブレンストレム:ロルフ・アンデショーン
ペーテル・ハーベル:グレゴール・ベックレン
ロルフ・ラスゴード:マグヌス・ヴィクトーション
ミカエル・パースブラント:オーケ・フリゴード
ローゲル・ポンタレ:ロック歌手
ユーハン・ラバエウス:クラエス=ミカエル・レウテル
ユーハン・ヴィーデルベリ:アレクサンデル
リカード・ヴォルフ:カール=ユーハン・ステーン

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