ロスト・ソウルズ
原題:LOST SOULS
男はその魂が33歳の誕生日に消える事を予言された。 女はそれを予言し、阻止しようとした。 世紀末の不安を乗り越えたはずの我々を、震撼させる恐怖・・・。 スーパー・ナチュラル・スリラーの最新傑作が登場!
2000年10月13日全米公開
1999年/アメリカ映画/ニュー・ライン・シネマ作品/98分/DTS / Dolby Digital / SDDS 配給:ギャガコミュニケーションズ+ヒューマックス
2001年6月2日よりみゆき座他全国拡大ロードショー
公開初日 2001/06/02
公開終了日 2001/06/29
配給会社名 0025/0145
公開日メモ 魂が消える時、もうひとつの封印が解かれる。 世紀末の不安を乗り越えたはずの我々を震撼させる恐怖・・・・
解説
科学万能主義が蔓延する現代社会において、おそらく人々の信仰心は弱まっているに違いない。そして神の存在を信じなくなると同時に、その対極としての大きな悪の力と存在を否定していく。しかし古代的な儀式<悪魔払い=エクソシズム>は、今でも密かに行なわれていた。退廃的な都会の陰影。厳粛なカソリック教会に響き渡る賛美歌。病院の一室から聞こえる無気味な叫び声。33歳の誕生日に魂と心が消え、空っぽの魂の中に忌まわしい太古の大いなる悪が宿り、世界を荒廃させると予言された無信仰の男。そして、それを阻止しようと抵抗する予言した女。二人を待ちうけるのは、正義と悪の全ての支配をかけた闘い。信仰と裏切り、希望と絶望、そして生と死・・・。最後に待ちうけるのは救済か、それとも滅亡か。全米を震撼させたスーパー・ナチュラル・スリラー最新傑作が遂に日本公開される。
『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』
そしてスティーブン・スピルバーグ監督の最新作『A.I.』
名撮影監督ヤヌス・カミンスキー第1回監督作品
本作が長篇初監督となったヤヌス・カミンスキーは、『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』でアカデミー最優秀撮影賞を受賞した他、『ザ・エージェント』、さらに2001年夏全世界同時公開されるスティーブン・スピルバーグの最新作『A.I.』などの大作・話題作を数多く手がける世界最高峰の撮影監督。その実力は本作でも発揮され、神秘的かつ壮大な悪と正義による心の闘いの物語をバックボーンに、オリジナリティ溢れる映像美で、心理学的リアリズム、魂と心の葛藤を描き、他のスリラー映画とは異なる荘厳なる恐怖を観客の眼に焼きつける。
主演には『エイリアン4』、フランシス・F・コッポラ監督作『ドラキュラ』などの超大作から『オータム・イン・ニューヨーク』『17歳のカルテ』まで幅広い活躍を続けるウィノナ・ライダー。本作では自分も過去に悪魔にとり憑かれエクソシズムにより生還したという複雑な女性マヤの役を、迫真の演技で表現している。33歳の誕生日に魂が消えると予言される男ピーターの役に『シン・レッド・ライン』のベン・チャップリン。その他、マヤの恩師ラロー神父に『エレファントマン』『エイリアン』のジョン・ハート、ピーターの叔父ジェームス神父に『インサイダー』『マグノリア』のフィリップ・ベイカー・ホールと、名優二人が脇を固める。
また、『シティ・オブ・エンジェル』『めぐり逢えたら』などで日本でも大人気の女優メグ・ライアンが、彼女の所有するプルフロック・ピクチャーズの社長ニーナ・R・サドウスキーと共に製作を担当している。
ストーリー
身を慎んで目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、餌食を求めてうなり声を出しているライオンのように、誰かを食い尽くそうと歩き回っている・・・・・・。
(ペテロ5:8)
静けさの中。ゆっくりと歩む男たち。その後をついて行く、怯えた顔の女。十字架。聖書。現代社会とは思えない太古の儀式が営まれようとしていた。カトリック教会の公認により<悪魔払い>を行なうラロー神父(ジョン・ハート)のもとに集まるマヤ(ウィノナ・ライダー)と司祭たち。対象者の元数学教授ヘンリー・バードソン(ジョン・ディール)は、突然、理由も無く自分の家族を皆殺しにした。自身の苦い体験を思い出すマヤ。儀式が始まり、聖書が読み上げられる。病院中に響き渡る不気味な叫び声。明らかに異様な状況に駆けつけた病院医師たちが見たものは、呼吸困難で苦しむラロー神父と不敵な笑みを浮かべるヘンリーだった。儀式は失敗に終わった。愕然とするマヤは、ヘンリーが綴った謎の暗号数字のメモを密かに持ち去る。
膨大な量の暗号数字。部屋にこもり、解読に集中するマヤ。その数字群は、大いなる悪が復活のために宿る人間の名を明かした。ピーター・ケルソン。33歳の誕生日に彼の魂と心は消える。その空っぽの中に、忌まわしい太古の悪は忍び込むのだ。しかし誰もこんな事を信じてくれる人はいない。マヤは一人苦悩する。
その頃ピーターは犯罪研究のベストセラー作家として、凶悪犯罪者たちの心理探求に没頭する毎日を送っていた。幼少時代、両親を殺害された不幸な境遇から、叔父であるジェームス神父(フィリップ・ベイカー・ホール)に育てられた。そして大人になった今では信仰心は薄く、「神や悪魔など存在しない」と言い切る現代人だ。しかし恋人のクレア(サラ・ウィンター)、兄夫妻とジェームス神父が集まった食事の席で、彼は最近夢でよく見る“X-E-S”という謎の文字が気になっていると告白する。
マヤは暗号の意味を教会に伝えて協力を求めるが、その反応は冷たかった。頼りのラロー神父は精神に異常をきたし、廃人となっている。マヤを助けるのは助祭のジョン・タウンゼンド(イライアス・コティーズ)だけだった。タウンゼンドはマヤのため、ピーターを抹殺する決意をする。ある日、教会のトイレでマヤを、突然、悪夢のような幻覚が襲う。室内が荒廃し、水が逆流、音が乱れ、明かりが消える。壁に彫られていく“X-E-S”の三文字。驚くマヤの眼の前にヘンリーが現れ、ナイフを突きつける。「あなたは本物じゃない。」恐怖に耐え、幻覚から逃げ出したマヤは、創造を絶する悪の存在と復活の時が近づいていることを確信する。
独自の調査でピーターの居所をつかんだマヤは、彼の事務所へ忍び込み、ピーターに直接、悪が本当に存在し、ピーターを使って復活しようとしている事を伝える。まったく信じようとしないピーターだったが、アパートに帰った後もマヤの言葉が気になる。実際、彼の周りでは不可解な現象が起こり始めていた・・・。聞こえない悪魔払いのテープ、昏睡状態のヘンリー、隣人の謎の死、“X-E-S”の意味、自分の部屋の真下に描かれた五線星形、常に監視されているような感覚。
幻覚に襲われながらもピーターを救うべく祈りを捧げるマヤ。次々と起こる超自然現象に不安と疑問を感じ始めたピーター。二人がピーターの生い立ちの謎に気づいたとき、すでにピーターの魂が消える時は目の前に迫っていた・・・。
スタッフ
監督:ヤヌス・カミンスキー
製作:メグ・ライアン/ニーナ・R・サドウスキー
製作総指揮:マイケル・デ・ルカ/ドナ・ラングレー/ベッツィー・スタール/ピアース・ガードナー
脚本:ピアース・ガードナー
撮影:マウロ・フィオーレ
音楽:ジャン・A・P・カズマレック
プロダクション・デザイン:ガレス・ストーパー
衣装:ジル・オハネソン
編集:アン・ゴールソウ/アンドリュー・モンドシャイン
キャスト
マヤ・ラーキン:ウィノナ・ライダー
ピーター・ケルソン:ベン・チャップリン
ラロー神父:ジョン・ハート
ジェームス神父:フィリップ・ベイカー・ホール
ジョン・タウンゼンド:イライアス・コティーズ
クレア:サラ・ウィンター
ヘンリー・バードソン:ジョン・ディール
ジェレミー神父:ジェームズ・ランカスター
トーマス神父:ヴィクター・スレザック
マイク刑事:ジョン・ビースレイ
ウィリアム・ケルソン:W・アール・ブラウン
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