原題:Pierrit le Fou

世紀末の今、ゴダールの最高傑作“気狂いピエロ”が甦った!

英国映画協会作品賞

1965年/フランス・イタリア合作映画/イーストマンカラー/テクニスコープ/1時間49分 配給:アミューズ→オンリー・ハーツ

2016年7月23日(土)より新宿K’s cinemaにて公開 2011年11月02日よりDVDリリース 1998年11月7日より渋谷・シネアミューズにて独占レイトロードショー!

(C)StudioCanal

公開初日 1998/11/07

配給会社名 0166

解説


ジャン=リュック・ゴダールの不朽の名作であり、ヌーヴェル・ヴァーグの“波の頂点”ともいえる『気狂いピエロ』がニュープリント、新訳で甦りました。主演は「ハーフ・ア・チャンス」でアラン・ドロンと28年ぶりの共演を果たし、注目を集めているジャン=ポール・ベルモンドと、ゴダールの愛妻だった(この映画が完成する頃には既に離婚していた)アンナ・カリーナ。破滅へと逃避行を続けるふたりの行き着いたところとは…。幸福と絶望の愛が死へと疾走していき、本編の中で“次の章、絶望。次の章、自由、苦渋。”と出てくるがタイトル通り躁鬱状態を繰り返し、時にはミュージカル、時にコメディ、またラブ・ストーリー、そしてロードムービーと様々な顔を見せます。台詞は青い海と青い空が画面いっぱいに映し出され、ランボーの詩が引用される…。見つけた!永遠を!それは海!それは海!そして太陽!不思議な余韻と美しさを残すゴダールの最高傑作!

35 歳のゴダールが、長編 10 作目で到達したヌーヴェル・ヴァーグ波高の頂点!
自由!挑発!疾走!目くるめく引用と色彩の氾濫。饒舌なポエジーと息苦しいほどのロマンチスム。
『勝手にしやがれ』以来の盟友である撮影のクタール、ゴダールのミューズでありながらゴダールと離婚したばかりのカリーナ、『勝手にしやがれ』で大スターになりこの映画でゴダールと決別することになるベルモンド。各自がキャリアの臨界点で燃焼しつくした奇跡的傑作!マスターポジ消失のため今回撮影ネガをデジタル化、新たな音ネガも復元したデジタル・リストア版。寺尾次郎渾身の新訳

ストーリー

ピエロことフェルディナン(ジャン=ポール・ベルモント)には、金持ちのイタリア人の妻と子供がいる。ある日、妻の両親宅でのパーティへ職探しに出掛ける為、留守番をしてくれる女性を頼んだが、その女性はかつての恋人マリアンヌ(アンナ・カリーナ)であった。マリアンヌに留守番を頼み、妻と一緒にパーティに出掛けるが。退屈したフェルディナンは一人で先に家に戻り、そこで留守番をしていたマリアンヌに再会、フェルディナンは彼女を車で送りつつ一夜を彼女の部屋で過ごしたが、殺人事件に巻き込まれ二人はパリを後にする。南フランスに向かって逃げ続け、二人は孤島で愛を確かめ合う日々を過ごすが、密輸に携わっていたマリアンヌはある日、フェルディナンを裏切って逃亡する。裏切りを知ったフェルディナンは彼女と彼女の兄と呼ばれている男を追い詰めピストルで殺し、自分の頭にダイナマイトを巻いて自爆してしまう_。

スタッフ

製作: ジョルジュ・ド・ボールガール、ディノ・デ・ラウレンティス
監督・脚本・台詞: ジャン・リュック・ゴダール
原作: ライオネル・ホワイト「Obsession」
撮影監督: ラウール・タクール
美術: ピエール・ギュフロワ
音楽: アントワンーヌ・デュアメル
     「私の生命線」
     「一生愛するとは誓わなかったわ」
     (詩:ボリス・バシアック 唄:アンナ・カリーナ)
使用楽曲: ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第一楽章
      ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番ホ長調
              作品14-1 第一楽章:アレグロ
      ヴィヴァルディ:合奏曲「海の嵐」
録音: ルネ・ルヴェール
調整: アントワーヌ・ボンファンティ
編集: フランソワーズ・コロン
カメラ: ジョルジュ・リロン、ジャン・ガルスノ
助監督: フィリップ・フラースチェ、ジャン=ピエール・レオー
製作主任: ルネ・ドゥムーラン

キャスト

フェルディナン・グリフォン: ジャン=ポール・ベルモンド
マリアンヌ・ルノワール: アンナ・カリーナ
フェルディナンの妻マリア: グラツィエッラ・ガルヴァーニ
マリアンヌの兄フレッド: ダーク・サンダース
小男: ジミー・カルービ
ギャング: ロジェ・デュトワ
ギャング: ハンス・メイヤー
船着き場の男: レイモンド・ドゥヴォス
水平: アレクシアス・ポリアコフ

<特別出演>
王女アイシャ・アバディ: 王女アイシャ・アバディ
サミュエル・フラー: サミュエル・フラー
ラズロ・コヴァックス: ラズロ・サボ
映画館の客: ジャン=ピエール・レオー
フランク: ビエール・アナン
クリスタ・ネル
パスカル・オビエ

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