原題:Hamlet

その恋は、王国と共に滅びゆく……

1996年英国映画/原作:ウィリアム・シェイクスピア「ハムレット」 サントラCD:ソニークラシカル/243分/ドルビーSRD/スコープ・サイズ キャッスルロック・エンターテイメント作品/東宝東和提供

1998年1月24日(土)より、 日比谷みゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー!!

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公開初日 1998/01/24

配給会社名 0002

解説

400年の時を超えて、今なお世界中で最も愛されるシェイクスピアの最高傑作「ハムレット」。その完全映画化という夢のプロジェクト達成のために、現代において考え得る最高のスタッフとキャストが結集。4時間の超大作映画『ハムレット』が、ついに完成した。観るものをスクリーンの中へ引き込んで離さないドラマティックなストーリー展開、世界のトップ・スターたちが競う華麗な演技、絢爛豪華な舞台や衣装、そして徹底したこだわりによってスーパー・パナヴィジョン70で撮影された美しく迫力ある映像……それはまさに、映画という枠を超えた<映像イベント>なのである。

ストーリー

デンマーク王国、エルシノア城は国王急死の知らせを受け、悲しみにうち沈んでいた。しかし葬儀から数カ月後、城内は一転して盛大な結婚式に湧き返った。未亡人となった王妃ガートルードが国王の弟クローディアスを夫に迎え、クローディアスは新国王として即位したのである。しかし、美しく着飾った参列客たちときらびやかな結婚の儀式で華やぐ城の片隅には、黒い喪服に身を包み一人悲しみに耐える若者の姿があった。彼の名はハムレット。ガートルード王妃と亡き国王との間に遺された、国民の期待と人気を一身に集める若き王子である。父の死を深く嘆き悲しんだ母の突然の結婚・・・ハムレットは深い衝撃に打ちひしがれていた。

 その頃、婚礼にわきかえるエルシノア城の上空は暗雲に覆われ、祝宴のために城を訪れていたハムレットの学友ホレーシオと夜警の者たちの前に突然、国王の亡霊が現れた。この知らせを受けたハムレットは、翌日の同じ時刻、同じ場所で亡霊を待った。時計の針が12時を指したその時、ハムレットの前に姿を現した国王の亡霊は、王位を狙う弟クローディアスの陰謀で毒殺されたのだと告げた。
 恐るべき真実に愕然とするハムレット。父の亡霊に堅く復讐を誓ったハムレットは、この日を境に親友ホレーシオ以外の全ての者たちに心を閉ざした。ハムレットの変化を不審に思ったクローディアスは、その理由を探るべくハムレットの幼友達ローゼンクランツとギルデンスターンを城に呼ぶ。幼友達の来訪を喜ぶハムレット。しかし、執拗にまとわりつき、心の内を探ろうとする二人の様子から、彼らにすら心を許すことはできないと悟るのだった。

 ハムレットには愛を誓い合った美しい恋人がいた。彼女の名はオフィーリア。オフィーリアの父ポローニアスは憎きクローディアスの忠臣、兄のレアティーズは剣の達人として名高い勇敢な若者である。フランスに遊学に発つレアティーズは、高貴な身分であるハムレットと恋に落ちた妹を心配する。ポローニアスもまた嫁入り前の娘を案じ、ハムレットと会うことを禁じた。しかし、二人の恋人たちの関係は父親が案ずるよりもずっと深かった。「星の光を疑い、朝日を疑い、真実を疑うとも、わが愛を疑うな」……ハムレットから贈られた恋文を抱き涙を流すオフィーリア。

 だが、二人の前には過酷な運命が待ち受けているのであった…。

スタッフ

監督・脚色: ケネス・ブラナー
製作: デヴィッド・バロン
撮影監督: アレックス・トムソン
美術監督: ティム・ハーベイ
音楽: パトリック・ドイル
主題歌: “IN PACE”プラシド・ドミンゴ
衣装: アレックス・バーン
編集: ニール・ファレル

キャスト

ハムレット: ケネス・ブラナー
オフィーリア: ケイト・ウィンスレット
ポローニアス: リチャード・ブライアーズ
ガートルード: ジュリー・クリスティ
クローディアス: デレク・ジャコビ
墓掘り男: ビリー・クリスタル
マーセラス: ジャック・レモン
劇中劇の王: チャールトン・ヘストン
オズリック: ロビン・ウィリアムズ
プライアム王: ジョン・ギールグッド
英国大使: リチャード・アッテンボロー
レナルドー: ジェラール・ドパルデュー
レアティーズ: マイケル・マロニー
ホレーシオ: ニコラス・ファレル
ローゼンクランツ: ティモシー・スポール
フォーティンブラス: ルーファス・スーエル

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