2000年春完成予定

情報提供:バンダイビジュアル

解説

ストーリー

遙かな古代・・・。数世紀にも及び、周期的に遙か天空より飛来してくる謎の生命体“セル”の攻撃に晒され、滅亡へと向かう惑星“ANNWN”(アンヌーン)。“ガルム”と呼ばれるこの星の住民たちは、度重なる戦闘により疲れ切っていた・・・。彼らは皆、過酷な環境を生き抜く為、マスクを被り甲冑をまとい、生殖すらあきらめざるを得なかった。身体のパーツを交換し、記憶のデータを更新することによって世代をつなぎ、クローン技術によって種の保存を継続させているのだ。ガルムたちは幾世代にも渡る記憶の蓄積をデータとして受け継ぎ、膨大な情報をメモリーするために、個人のオリジナリティは捨てられ、感情の大半は否定されてきた。ただひとり、この世の成り立ちの謎(=過去の記憶のデータベース)を握っていた“ドルイド”と呼ばれた者たちの末裔にあたる少女“ナシャン”を除いては・・・

 一方、かつて情報呪術部族“クムタク”の士官であった“ウィド”のもとへ、中央から使者が来る。ウィドは最後のドルイド、ナシャンとともにセルの謎を探る使命を与えられ、禁断の地へと向かう。そこには地上に落ちた“セルの殻”を中心に“マラークの巣”と呼ばれる深い森が広がっていた。この世界で、消滅したはずの木々が繁殖するという聖なる空間へ、ウィドとナシャンの旅が始まる。すべての謎を説き明かすために・・・。

 果たして、“セル”襲来の目的とは・・・?、“マラーク”に隠された謎とは・・・?そして、“ガルム”存在の意味は・・・?
 永遠に尽きないこの世界の謎を、知るものはだれなのだろうか?

 ・・・そして今、ガルムの存亡をかけた、最後の戦いが始まろうとしている・・・。

 持てる戦力の全てを投入し、迎え撃つガルム。空母群から夥しい艦載機が射出され、巨人の傍らを擦過してゆく。放たれた鳥達は加速ブースターで一気に加速し、成層圏を超えて上昇していく。操縦者に網膜投影された戦術ディスプレー。そこに浮かび上がる無数のノイズ。それは天空を埋め尽くすような“セル”の大群だった。地上では、“セル”の襲来予想地点目指して、地上打撃艦隊の戦艦群と戦車部隊が進撃を開始している。
 黄昏た空に、ため息が出るような美しい軌跡を描く“セル”の大群。
 やがて訪れる闇を打ち消すかのように、暮れかけた空に走る閃光。その輝きと共に、最後の戦闘が始まる・・・。

スタッフ

総監督: 押井 守
共同企画・原作: 伊藤和典
特技監督: 樋口真嗣
デジタル監督: 林 弘幸
制作: デジタルエンジン研究所
制作協力: プロダクションIG、オムニバス・ジャパン

キャスト

LINK

□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す