ナンナーク
原題:Nang-Nak
「タイタニック」を抜いたタイ映画史上NO.1のラブストーリー! ”約束の石”に永遠の愛を封じ込めて いま、ナークの涙が世界中を揺さぶります。
1999年東京国際映画祭出品 2000年メルボルン国際映画祭出品 2000年ジャカルタ国際映画祭出品 第44回アジア太平洋映画祭グランプリ受賞作品
1999年6月23日タイ公開
1999年/タイ/カラー/100分/ビスタサイズ/ 提供:グルーヴコーポレーション・グルーヴキネマ東京 配給:グルーヴコーポレーション・日活
2007年09月21日よりDVDリリース 2001年10月12日ビデオ発売&レンタル開始 2001年5月26日よりシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほか全国ロードショー公開
披露試写会での舞台挨拶::http://cinema.fan.to/topics/topics.php?number=105&tosi=2001&tuki=04
公開初日 2001/05/26
公開終了日 2001/06/29
配給会社名 0031/0006
公開日メモ 「タイタニック」を抜いたタイ映画史上NO.1のラブストーリー! ”約束の石”に永遠の愛を封じ込めて いま、ナークの涙が世界中を揺さぶります。
解説
中国、インド、イラン、そして韓国。世界を席巻するアジア映画ムーブメントに、今、新たな発信基地として熱い目が集まっているのが、神秘の王国タイ!
そして21世紀には、タイ映画ブームが日本を包み込む!それを証明するのが、昨年末から21世紀の幕開けにかけて始まったタイ映画の公開ラッシュ。
「シックスティナイン」を皮切りに、アクション映画「デッド・アウェイ バンコク大捜査線」「アタック・ナンバーハーフ」、そして注目の話題作「Fah Talai Jone」などエンターテイメント作品が続々と登場。
これまでのアジアン・ムービーとはひと味違う斬新なセンスとエネルギーに満ちあふれるタイ映画パワーが日本でも大いに盛り上がる、まさにその時期、遂に真打ちとも言うへき大作究極の愛の姿を描いた、感動のラブ・ストーリーが日本にやってくる。本国タイで、あの「タイタニック」を超え、タイ映画史上No.1のスーパーヒットを記録。さらに、第44回アジア太平洋映画祭グランプリを始め第29回ロッテルダム国際映画祭NETPAC寅(最優秀アジア映画賞)など数々の映画賞を総なめにし、タイ映画の真髄を初めて世界に知らしめた、正真正銘の超話題作だ。
タイのバンコク郊外プラカノン地区。水辺の美しい村に住む若い夫婦マークとナーク。ナークはマークとの子を宿し、二人はますます強い絆で結ばれていく。が、そんな幸せも長くは続かなかった。思いがけない悲劇によって、彼うの運命は引き裂かれてしまう。
ナークの余りにも深い愛は、信じられないような奇跡を生む。だが、二人の愛の行く末を案じた高僧によって、本当の幸せを諭された彼女は、”約束の石”に自らの愛と哀しみを封印する決心をする…。
本作は、”悲劇のヒロイン=ナンナーク(ナーク夫人)”として、タイで語り継がれている愛の実話を映画化したもの。これまでに何度も舞台化・TV化・映画化されるなど、タイでは知らぬ人がいないほど有名な物語だが、その中で本作が記録的な大ヒットを達成したのは、ナークの究極の愛を、現代的感覚あふれる、瑞々しいロマンティックなラブ・ストーリーとして描ききったことにある。ナークの、死を超えてまで貫こうとした純粋な愛、そのひたむきな想いは、愛の絆が希薄になりつつある現代人の心を深くとらえて離さない。それは世代と国境を超え、日本でも大きな共感と感動と共に迎えられるに違いない。中でも悲しみと衝撃のラストは、まさに涙なくしては見られない筈だ。
主演は、3000人以上もの候補者の中から選ばれ、本作が映画初主演作となるインティラー・ジャルンプラ。彼女は撮影当時18歳という若さで、愛する人との別れに泣き濡れるヒロインを熱演。その余りにも切ない表情は、観るものの胸をしめつける。彼女はもともと歌手として注目を浴びていたが、本作の主演で人気がブレイク。香港映画の人気スター、アンディ・ラウと共演した最新作「ファイターズ・ブルース」は、昨年のクリスマス・シーズンに香港で公開され、No.1ヒットを達成。ハリウッド進出も予定されており、日本でもその人気がブレイクするのは、間違いない。マークを演じたウィナイ・グライブットは、TVや雑誌モデルとして活躍した後、映画デビュー。本作の後に出演し、大ヒットした「Bang Rajan」は、タイのアカデミー賞を独占するほど絶賛されている。監督は、ミュージックビデオ出身の新鋭ノンスィー・ニミブット。
これまで数々の映像賞に輝いた実績によって、劇映画に進出。初監督作でそれまでのタイ映画の興行記録を塗り替え、2作目に当たる本作で、「タイタニック」を超えるタイ映画史上No.1のヒットを達成するなど、その才能を如何なく発揮。ダイナミックなタッチと繊細さを巧みに織り込ませた斬新な映像センスと卓越した演出力で、ハリウッド映画をも凌駕する第一級のエンターテイメントとして完成させた。本作でタイ映画界に一大革命をもたらした彼は、「”タイのスピルバーグ”を目指す」と自ら語るように、監督業だけでなく、プロデュース業にも積極的に乗り出し、幅広い才能を駆使する天才フィルムメーカーとして、今後の活躍が期待される。なお、緑濃い大自然を捉えた詩情豊かなカメラワーク、ロマンティックな音楽などもナークの愛と悲しみを浮き彫りにさせ、感動を盛り上げる。特に音楽は、タイの楽器を使用した他、孤独や輪廻を表現したバイオリンやフルート、恐怖を表現するシンセサイザーなどが絶妙に響きあい、印象深い旋律を奏でている。
ストーリー
タイ郊外プラカノン地区の水辺の村で、別れを惜しむ若い夫婦マークとナークがいた。夫マークはタイの内戦に兵士として赴くことになっていた。激戦の続く中、生きて再会できる保証はない。マークとの初めての子を宿していた妻ナークは、マークに2度と会えないかもしれないと思うと、悲しみの涙が止まらなかった。
やがてマークは戦場で親友を失い、自身も瀕死の重傷を負う。彼が生死の境目で苦しんでいる頃、臨月を迎えたナークも、嵐の晩に激しい陣痛に見舞われていた…。数か月後、ようやく傷が癒えたマークは懐かしい水辺の村に帰ってくる。途中、川辺が荒廃し、人の気配がないことが彼を不安にさせたが、我が子を抱いたナークの姿を見たとき、彼の不安は消し飛んだ。親子3人水入らずの生活に入り、マークは最高の幸せを感じていた。しかし、村人たちはなぜかこの家に近よろうとはしない。マークは、近所に住む産婆ユアブを訪ねるが、そこで見たのは、彼女の朽ち果てた死体だった。なにかが起こっているのではないか、といぶかるマークだが、ナークと赤ん坊の穏やかな笑顔を見ると、そんな不安もいつしか忘れてしまうのだった。しかし、そんなある日、マークは友人アムから「お前は幽霊と暮うしている。ナークは難産で、赤ん坊と共に死んでしまったのだ」と、信じがたい言葉を聞かされる。
怒ったマークが、一部始終をナークに伝えると、彼女は、マークが出征中に村の人たちから理由のない中傷を受けたことを涙ながらに語るのだった。マークはますます彼女を愛おしく思い、何が何でも彼女を守ろうという思いを強くする。が、やがてアムも謎の死を遂げる。
そんなある日・ナークの留守中に寺院の高僧がマークを訪れた。高僧は村民たちから事情を聞き、マークに真実を告げるためにやってきたのだった。いくら高僧の言葉とはいえ、マーグはすぐには信じられなかった。が、やがて彼も、すべてを知る時が来た…!
ナークにとって、それは最も恐れていた瞬間だった。自分が死んでしまったことがマークに分かれば、彼はナークとの愛を諦めて、彼女から離れていくだろう。それがナークには耐えられなかった。二人の愛が死によって引き裂かれてしまうなんて、あまりにも辛すぎる。ナークは涙にくれながら、マークヘの切ない気持ちを訴える。
しかし、寺院の最高位にあるブッダーチャント僧正から、このままでは二人は幸せになれないと諭されたナークは、やがて、自らの愛と哀しみを”約束の石”に封印する決意をするのだった。
スタッフ
製作総指揮:ウィズート・プーンウォララック
製作&監督:ノンスィー・ニミブット
脚本:ウィシット・サーサナティヤン
音楽:パカワット・ワイウィッタヤ、チャチャーイ・ポンプラパプン
撮影:ナタウット・キッティクン
キャスト
ナーク:インティラー・ジャルンプラ
マーク:ウィナイ・グライブット
アム:プラッチャー・ターウォンファー
高僧:マーニット・ミーゲーオジャルン
僧正:モントリー・ゲートゲオ
LINK
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